メールサーバとは?メールサーバ
メールサーバとは、電子メールの送信・転送・保管を担うサーバ。利用者が送信すると送信側のサーバがSMTPで宛先のサーバへリレー方式で配送し、受信者はPOPまたはIMAPで自分宛のメールを取り出す。送信を担うSMTPサーバと、受信・保管を担うPOP/IMAPサーバは役割が異なり、実際には複数のサーバが連携して構成される。
最終更新:2026-10-07
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メールは相手が受け取れる状態かどうかに関係なく送れる必要があるため、送信者と受信者を直結せず、途中に預かって配送を続ける中継装置を置く設計になった。この蓄積転送の性質が、誰でも中継させられるという弱点も生み、第三者中継(オープンリレー)の踏み台化や送信者の詐称につながった。連絡手段の停止に直結するため、高度試験では可用性と送信ドメイン認証の両面から問われる。
具体例
Microsoft 365やGoogle Workspaceのようなクラウド型サービスでは、受信したメールをサーバ側に保管し、担当者はOutlookからIMAPで参照する。IMAPは複数端末から同じ状態を見られるのに対し、POPは既定で端末へ取り込んで削除する点が使い分けの分かれ目になる。
試験での引っ掛け
SMTPは送信・転送、POPとIMAPは受信で、方向を取り違えやすい。SMTPには本来認証がなく、なりすまし対策はSMTP-AUTHや、SPF・DKIM・DMARCといった送信ドメイン認証で別途行う。OP25Bは自組織から外部の25番ポートへの直接送信を止める、迷惑メール対策の措置である。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和5年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問13(IPA)
自社の中継用メールサーバで、接続元IPアドレス、電子メールの送信者のメールアドレスのドメイン名、及び電子メールの受信者のメールアドレスのドメイン名から成るログを…
正解:接続元IPアドレス:BBB.45.67.89、送信者ドメイン:a.b.d、受信者ドメイン:a.b.e
要点:外部から外部へ中継させてしまう状態が第三者中継
第三者中継とは、自組織と無関係な外部から外部へのメールを自社のメールサーバが転送してしまう状態である。接続元が社外のグローバルIPアドレスで、送信者ドメインも受信者ドメインも他社のものである組合せが該当する。社内からの送信や、自社宛の受信は正常な利用にあたる。
出典:令和5年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問15(IPA)
DKIM(DomainKeys Identified Mail)に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:送信側のメールサーバで電子メールにデジタル署名を付与し、受信側のメールサーバでそのデジタル署名を検証して送信元ドメインの認証を行う。
要点:DKIMはデジタル署名による送信ドメイン認証
DKIMは、送信側メールサーバが電子メールにデジタル署名を付け、受信側がDNSに公開されている公開鍵で署名を検証することで送信元ドメインの正当性を確認する仕組みである。署名の検証によりメールの改ざん検知と送信ドメイン認証を同時に実現する。
出典:令和5年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問14(IPA)解説で登場
スパムメール対策として、サブミッションポート(ポート番号587)を導入する目的はどれか。
正解:SMTP-AUTHを使用して、メール送信者を認証する。
要点:サブミッションポート587はSMTP-AUTHで送信者を認証する
サブミッションポートは、メール送信者からメールサーバへの送信専用の窓口としてポート587を使う仕組みである。ここでSMTP-AUTHによる利用者認証を必須にすることで、認証を通った正規の利用者だけが送信できるようになり、迷惑メールの踏み台にされることを防ぐ。
出典:令和7年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問15(IPA)
電子メールの送信時に、送信側メールサーバでデジタル署名を電子メールヘッダーに付与し、受信側メールサーバでそれを検証することで、送信元ドメインのなりすましや電子メ…
正解:DKIM
要点:DKIMは署名で送信ドメイン認証と改ざん検知を行う
DKIM(DomainKeys Identified Mail)は、送信側メールサーバが電子メールのヘッダーと本文からデジタル署名を作りDKIM-Signatureヘッダーに付与し、受信側がDNSで公開された公開鍵を取得して検証する仕組みである。これによりドメインのなりすましと伝送途中の改ざんを検知できる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。