DNSとは?でぃーえぬえす
DNS(Domain Name System)は、ドメイン名とIPアドレスを相互に変換する分散型の名前解決の仕組み。名前からアドレスを求めるのが正引き(AレコードおよびAAAAレコード)、アドレスから名前を求めるのが逆引き(PTRレコード)で、上位から順にたどる階層構造と、応答を一定時間保持するキャッシュで成り立つ。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
初期のインターネットでは、全ホストの名前とアドレスの対応を1枚のファイルで配っていたが、台数が増えると配布が追いつかず、更新の権限も1か所に集中してしまった。そこで名前空間をドメインごとに分割し、各組織が自分の範囲だけを管理して問合せに答える分散型に作り替えたのがDNSである。名前解決が止まると通信そのものが成立しないため、可用性と応答の正当性が高度試験でも共通の論点になる。
具体例
メールの配送先を示すのはMXレコード、別名はCNAMEレコード。送信ドメイン認証のSPFはTXTレコードで公開し、DNSSECはゾーンに署名を付けて応答の改ざんを検知できるようにする。
試験での引っ掛け
キャッシュポイズニング(キャッシュ汚染)対策の要は、問合せIDと送信元ポート番号のランダム化、およびDNSSECによる応答の正当性検証で、通信路の暗号化そのものではない。外部からの再帰問合せに答えるオープンリゾルバは、リフレクション攻撃の踏み台にされる点も併せて問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和4年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問11(IPA)解説で登場
IPアドレスの自動設定をするためにDHCPサーバが設置されたLAN環境の説明のうち、適切なものはどれか。
正解:DHCPによる自動設定を行うPCに、DHCPサーバのアドレスを設定しておく必要はない。
要点:DHCPはブロードキャストで探すのでサーバのアドレス設定は不要
DHCPクライアントは、IPアドレスを持たない段階でブロードキャストによりDHCPサーバを探索するため、あらかじめサーバのアドレスを設定しておく必要はない。サーバからはIPアドレスのほか、サブネットマスクやデフォルトゲートウェイ、DNSサーバのアドレスなどもまとめて配布できる。
出典:令和6年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問11(IPA)
DNSに関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:IPアドレスに対応するホスト名を調べることを逆引きという。
要点:IPアドレスからホスト名を求めるのが逆引き、PTRレコードを使う
逆引きとは、IPアドレスから対応するホスト名を求めることをいう。DNSではin-addr.arpa(逆引き専用に用意された特別なドメイン)ドメインのPTRレコードを使って実現する。ホスト名からIPアドレスを求める通常の問合せは正引きと呼ぶ。
出典:令和6年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問15(IPA)
DNSキャッシュポイズニング攻撃に対して有効な対策はどれか。
正解:DNS問合せに使用するDNSヘッダー内のIDを固定せずにランダムに変更する。
要点:問合せIDと送信元ポートのランダム化がキャッシュ汚染対策の要
DNSキャッシュポイズニングは、攻撃者が正規の応答より先に偽の応答を送り込んで、キャッシュに誤った対応を覚え込ませる攻撃である。偽の応答を受け入れさせるには問合せのIDと送信元ポート番号を当てる必要があるので、これらをランダム化して推測を困難にすることが有効な対策となる。
出典:令和7年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問15(IPA)解説で登場
電子メールの送信時に、送信側メールサーバでデジタル署名を電子メールヘッダーに付与し、受信側メールサーバでそれを検証することで、送信元ドメインのなりすましや電子メ…
正解:DKIM
要点:DKIMは署名で送信ドメイン認証と改ざん検知を行う
DKIM(DomainKeys Identified Mail)は、送信側メールサーバが電子メールのヘッダーと本文からデジタル署名を作りDKIM-Signatureヘッダーに付与し、受信側がDNSで公開された公開鍵を取得して検証する仕組みである。これによりドメインのなりすましと伝送途中の改ざんを検知できる。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. ネットワーク方式 > (7) インターネット技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。