ポート番号とは?ぽーとばんごう
ポート番号とは、トランスポート層で、同じ端末上のどのアプリケーションへデータを渡すかを区別する16ビットの番号。0〜1023はウェルノウンポートとして主要なサービスに予約され、クライアント側は接続のたびに動的な番号を使う。宛先IPアドレス・宛先ポート・送信元IPアドレス・送信元ポート・プロトコルの5つの組で通信を一意に識別する。
最終更新:2026-10-07
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IPアドレスは端末までしか特定できず、1台の上でWebサーバとメールサーバが同時に動いていれば、届いたデータをどちらに渡すべきか決められない。端末の中で通信の出口・入口に番号を振り、宛先を「どの端末のどのアプリか」まで指定できるようにしたのがポート番号である。この番号のおかげで、1台のグローバルアドレスを多数の端末で共有するNAPTも成り立つ。午前I(科目A-1)では代表的な番号と、通信を識別する組合せが問われる。
具体例
HTTPは80、HTTPSは443、SSHは22、DNSは53、SMTPは25。ファイアウォールで「443だけ許可」と設計したり、NAPTで内部の複数端末を1つのグローバルアドレスに変換する際に送信元ポート番号を付け替えて区別したりする。
試験での引っ掛け
ポート番号はTCPとUDPで別々の空間を持ち、同じ53番でも用途が異なる(DNSは問合せがUDP、ゾーン転送などがTCP)。また「ポートを閉じれば安全」ではない——開けている443番の上で動くアプリケーションの脆弱性は防げず、番号を標準以外に変えることも対策としては弱い。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和元年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問12(IPA)解説で登場
インターネットとの接続において、ファイアウォールのNAPT機能によるセキュリティ上の効果はどれか。
正解:内部ネットワークからインターネットにアクセスする利用者PCについて、インターネットからの不正アクセスを困難にすることができる。
要点:NAPTは内部アドレスを隠し外部からの直接アクセスを困難にする
NAPT(IPマスカレード)は、内部の複数の私用IPアドレスを1つのグローバルIPアドレスとポート番号の組に変換する機能である。内部から外部への通信をきっかけに変換表が作られるため、外部から内部の個々のPCを名指しで指定することができず、インターネット側からの不正アクセスが困難になるという副次的な効果が得られる。
出典:平成31年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)
プライベートIPアドレスを割り当てられたPCがNAPT(IPマスカレード)機能をもつルータを経由して、インターネット上のWebサーバにアクセスしている。Webサ…
正解:宛先IPアドレスと宛先ポート番号が書き換えられる
要点:NAPTは往路で送信元、復路で宛先のIPとポートを書き換える
NAPTは、内部のプライベートIPアドレスとポート番号の組を、グローバルIPアドレスと別のポート番号の組に変換する。Webサーバから戻ってくる応答パケットでは、宛先がルータのグローバルIPアドレスとその変換済みポート番号になっているため、ルータはこれを本来のPCのプライベートIPアドレスと元のポート番号に書き戻す。したがって書き換えられるのは宛先IPアドレスと宛先ポート番号である。
出典:令和2年度 10月試験 高度試験 午前Ⅰ 問11(IPA)
TCP, UDPのポート番号を識別し、プライベートIPアドレスとグローバルIPアドレスとの対応関係を管理することによって、プライベートIPアドレスを使用するLA…
正解:NAPT
要点:NAPTはIPとポートを組で変換し1つのグローバルIPを共有する
NAPT(IPマスカレード)は、プライベートIPアドレスとポート番号の組を、1つのグローバルIPアドレスと重複しないポート番号の組に変換して対応表で管理する仕組みである。ポート番号で通信を区別するため、LAN内の複数端末が1つのグローバルアドレスを共有してインターネットへアクセスできる。IPアドレスだけを1対1で変換するNATとの違いはここにある。
出典:令和5年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)
1個のTCPパケットをイーサネットに送出したとき、イーサネットフレームに含まれる宛先情報の、送出順序はどれか。
正解:宛先MACアドレス、宛先IPアドレス、宛先ポート番号
要点:フレームは下位層のヘッダほど先頭、MAC→IP→ポートの順
イーサネットフレームは下位層のヘッダほど先頭に置かれる。先頭がデータリンク層のイーサネットヘッダで宛先MACアドレス、続いてネットワーク層のIPヘッダで宛先IPアドレス、その後にトランスポート層のTCPヘッダで宛先ポート番号が現れる。したがって送出順序はMAC、IP、ポート番号となる。
出典:令和5年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問14(IPA)
スパムメール対策として、サブミッションポート(ポート番号587)を導入する目的はどれか。
正解:SMTP-AUTHを使用して、メール送信者を認証する。
要点:サブミッションポート587はSMTP-AUTHで送信者を認証する
サブミッションポートは、メール送信者からメールサーバへの送信専用の窓口としてポート587を使う仕組みである。ここでSMTP-AUTHによる利用者認証を必須にすることで、認証を通った正規の利用者だけが送信できるようになり、迷惑メールの踏み台にされることを防ぐ。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 3. 通信プロトコル > (1) プロトコルとインタフェースに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。