ファイアウォールとは?ふぁいあうぉーる
ファイアウォールとは、通信の送信元・宛先IPアドレスとポート番号などをもとに、通過を許可するか遮断するかを制御する仕組み。原則すべてを拒否し必要な通信だけを明示的に許可する方針で運用し、前後の通信の関係を追跡して戻りパケットだけを通すステートフルインスペクション型が主流になっている。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
内部ネットワークと外部を直結すると、公開したい1つのサービスのために組織内の全ホストが外から到達可能になる。到達できること自体が攻撃の前提条件になるため、通信の入口を1か所に絞って通してよい組合せだけを定義する、という境界防御の考え方が生まれた。近年は内部を無条件に信用しないゼロトラストへ重心が移りつつあるが、境界での制御が不要になったわけではない。
具体例
外部公開するWebサーバやメールサーバは、内部ネットワークとは分離したDMZ(非武装地帯)に置き、外部からDMZへは80/443番だけ、DMZから内部へは必要な1経路だけを許可する。侵入されても内部へ波及する範囲を限定できる。
試験での引っ掛け
許可したポートを通る攻撃は止められない。WAF(Web Application Firewall)はHTTPの中身を検査してSQLインジェクションやXSSといったアプリケーション層の攻撃を検知・遮断する製品で、ポート番号で制御する通常のファイアウォールとは守る層が違う。IDSは検知、IPSは遮断まで行う点も区別する。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問13(IPA)解説で登場
WAFの説明として,適切なものはどれか。
正解:特徴的なパターンが含まれるかなどWebアプリケーションへの通信内容を検査して,不正な操作を遮断する。
要点:WAFはHTTPの中身を検査してWeb攻撃を遮断する
WAF(Web Application Firewall)はHTTPの通信内容そのものを検査し、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングに特徴的なパターンを検出して遮断する。IPアドレスやポートで制御する通常のファイアウォールと違い、アプリケーション層のリクエスト内容を見る点が特徴である。
出典:平成29年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問15(IPA)解説で登場
WAFの説明はどれか。
正解:Webアプリケーションへの攻撃を監視し阻止する。
要点:WAFはアプリケーション層でWeb攻撃を検知・遮断する
WAF(Web Application Firewall)はHTTPリクエストやレスポンスの内容を検査し、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどWebアプリケーションを狙う攻撃を検知して遮断する。通常のファイアウォールがIPアドレスやポートで制御するのに対し、アプリケーション層の中身を見る点が違いである。
出典:平成30年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)解説で登場
ETSI(欧州電気通信標準化機構)によって提案されたNFV(Network Functions Virtualisation)に関する記述として、適切なものはど…
正解:仮想化技術を利用し、ネットワーク機能を汎用サーバ上にソフトウェアとして実現したコンポーネントを用いることによって、柔軟なネットワーク基盤を構築する。
要点:NFVはネットワーク機能を汎用サーバ上のソフトで実現する
NFV(ネットワーク機能仮想化)は、ルータやファイアウォール、ロードバランサといった専用機器で実現していたネットワーク機能を、仮想化技術を使って汎用サーバ上のソフトウェアとして動かす考え方である。機器の調達を待たずに機能を追加・変更できるため、柔軟でコスト効率の高いネットワーク基盤を構築できる。
出典:令和元年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問12(IPA)
インターネットとの接続において、ファイアウォールのNAPT機能によるセキュリティ上の効果はどれか。
正解:内部ネットワークからインターネットにアクセスする利用者PCについて、インターネットからの不正アクセスを困難にすることができる。
要点:NAPTは内部アドレスを隠し外部からの直接アクセスを困難にする
NAPT(IPマスカレード)は、内部の複数の私用IPアドレスを1つのグローバルIPアドレスとポート番号の組に変換する機能である。内部から外部への通信をきっかけに変換表が作られるため、外部から内部の個々のPCを名指しで指定することができず、インターネット側からの不正アクセスが困難になるという副次的な効果が得られる。
出典:平成31年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問15(IPA)解説で登場
WAFの説明はどれか。
正解:Webアプリケーションへの攻撃を検知し、阻止する。
要点:WAFはWebアプリ層の攻撃を通信内容から検知して遮断する
WAF(Web Application Firewall)は、HTTP/HTTPSの通信内容を解析し、SQLインジェクションやクロスサイトスクリプティングなどWebアプリケーション層への攻撃を検知・遮断する仕組みである。パケットのヘッダだけを見る従来型ファイアウォールでは防げないアプリケーション固有の攻撃に対応する点が特徴である。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. ネットワーク方式 > (7) インターネット技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。