仮想化とは?かそうか
仮想化とは、物理的な資源をソフトウェアで論理的に区切り直し、実際の機器構成と切り離して割り当てる技術。1台の物理サーバ上で複数のOSを同時に動かせるため、遊んでいる資源を集約でき、台数削減(サーバコンソリデーション)と調達期間の短縮につながる。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
業務ごとにサーバを立てていた時代は、平均利用率が1割程度でも繁忙期に合わせて調達するほかなく、設置場所・電力・保守契約が台数ぶん積み上がった。CPUの余力が増えたことで、1台を安全に分割して貸し分ける仕組みへ需要が移り、クラウドの技術的な土台にもなった。午前Iでは方式ごとの重さの違いを判断させる形で出る。
具体例
VMware ESXiやMicrosoft Hyper-Vはハイパバイザ型で、仮想マシンごとにゲストOSを持つ。Dockerはコンテナ型で、ホストのカーネルを共有するぶん起動が秒未満で済み、1台あたりの収容数を増やせる。
試験での引っ掛け
ライブマイグレーション(稼働中の仮想マシンを止めずに別の物理サーバへ移す機能)は保守の無停止化に使うもので、障害後に別サイトで立ち上げるフェールオーバとは別物。コンテナ型が持たないのはゲストOSであって、ホストOSまで不要になるわけではない。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)
ETSI(欧州電気通信標準化機構)によって提案されたNFV(Network Functions Virtualisation)に関する記述として、適切なものはど…
正解:仮想化技術を利用し、ネットワーク機能を汎用サーバ上にソフトウェアとして実現したコンポーネントを用いることによって、柔軟なネットワーク基盤を構築する。
要点:NFVはネットワーク機能を汎用サーバ上のソフトで実現する
NFV(ネットワーク機能仮想化)は、ルータやファイアウォール、ロードバランサといった専用機器で実現していたネットワーク機能を、仮想化技術を使って汎用サーバ上のソフトウェアとして動かす考え方である。機器の調達を待たずに機能を追加・変更できるため、柔軟でコスト効率の高いネットワーク基盤を構築できる。
出典:令和2年度 10月試験 高度試験 午前Ⅰ 問5(IPA)
複数のサーバを用いて構築されたシステムに対するサーバコンソリデーションの説明として、適切なものはどれか。
正解:仮想化ソフトウェアを利用して元のサーバ数よりも少なくすることによって、サーバ機器の管理コストを削減する。
要点:サーバコンソリデーションは仮想化でサーバを集約し管理費を削減
サーバコンソリデーションは、分散していた多数のサーバを仮想化技術などで集約し、物理サーバの台数を減らす取組みである。設置スペース・電力・保守作業といった管理コストを削減し、資源の利用効率を高めることを狙う。1台の物理サーバ上で複数の仮想サーバを動かすのが一般的な実現手段である。
出典:令和4年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問5(IPA)
コンテナ型仮想化の説明として、適切なものはどれか。
正解:物理サーバのホストOSと仮想化ソフトウェアによって、プログラムの実行環境を仮想化するので、仮想サーバに個別のゲストOSをもたない。
要点:コンテナ型はホストOSを共有しゲストOSを持たない
コンテナ型仮想化は、ホストOSのカーネルを共有したまま、プロセスの実行環境(ファイルシステムやネットワークなど)を隔離する方式である。仮想サーバごとにゲストOSを持たないため、起動が速くオーバヘッドが小さいのが特徴で、Dockerなどが代表例である。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 1. システムの構成 > (2) システム構成に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。