ファイルシステムとは?ふぁいるしすてむ
ファイルシステムとは、補助記憶装置の領域を、利用者がファイルとディレクトリという論理的な単位で扱えるようにするOSの機能。ブロック単位の割当て、空き領域の管理、名前とデータ位置の対応付け、アクセス権の管理を担い、どの位置に置かれているかを利用者に意識させない。FAT・NTFS・NFS・ReFSのように種類ごとに特徴が異なる。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
記憶装置を素のまま使うと、どこからどこまでが何のデータかを利用者側が覚えておく必要があり、装置を替えれば書き方も変わる。名前で呼べば場所を探して読み書きしてくれる層を挟めば、装置の違いも配置の都合もOSが吸収できる。この抽象化を担うのがファイルシステムで、午前I(科目A-1)ではパスの解釈と種類の違いが問われる。
具体例
UNIX系のext4などでは、ファイルの属性とデータブロックの位置をiノードが持ち、ディレクトリは「名前とiノード番号の対応表」にすぎない。だから同じ実体へ別の名前を付けるハードリンクが自然に作れる。WindowsのNTFSはアクセス制御リストとジャーナルを持ち、USBメモリで広く使われるFAT系にはその機能がない。
試験での引っ掛け
絶対パスはルートから、相対パスはカレントディレクトリからの記述で、「..」で親へさかのぼる問題が頻出する。ディレクトリ自体もファイルの一種として管理される点、ファイルの削除が実体の消去ではなく管理情報の書換えにすぎない点(だから復元も情報残留のリスクも生じる)も狙われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問14(IPA)解説で登場
情報セキュリティにおけるサンドボックスの説明はどれか。
正解:不正な動作をする可能性があるプログラムを特別な領域で動作させることによって、他の領域に悪影響が及ぶのを防ぐ。
要点:サンドボックスは隔離領域で実行し外部への被害波及を防ぐ
サンドボックスは、信頼できないプログラムをファイルシステムやネットワークへのアクセスを制限した隔離領域で実行させ、万一不正な動作をしても外部へ被害が及ばないようにする仕組みである。未知のマルウェアを実際に動かして挙動を観察する動的解析にも用いられる。「砂場の中だけで遊ばせる」という比喩から名付けられている。
出典:令和4年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問5(IPA)解説で登場
正解:物理サーバのホストOSと仮想化ソフトウェアによって、プログラムの実行環境を仮想化するので、仮想サーバに個別のゲストOSをもたない。
要点:コンテナ型はホストOSを共有しゲストOSを持たない
コンテナ型仮想化は、ホストOSのカーネルを共有したまま、プロセスの実行環境(ファイルシステムやネットワークなど)を隔離する方式である。仮想サーバごとにゲストOSを持たないため、起動が速くオーバヘッドが小さいのが特徴で、Dockerなどが代表例である。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 3. ファイルシステムに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。