DBMSとは?でーたべーすまねじめんとしすてむ
DBMS(DataBase Management System:データベース管理システム)は、複数の利用者やアプリケーションが同じデータを同時に使っても壊れないよう、データの定義、検索・更新、同時実行制御、障害回復、機密保護をまとめて引き受けるソフトウェア。アプリ側はやりたいことを書くだけでよく、排他や復旧の手続きを自作せずに済む。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
業務ごとにファイルを持たせていた時代は、同じ顧客データが部署ごとに重複し、片方だけ更新されて食い違い、同時更新で壊れ、障害が起きても戻し方を知る人がいなかった。データを1か所に集め、その管理を専門のソフトウェアへ引き剥がしたのがDBMSである。午前I(科目A-1)では、機能名を挙げてそれがDBMSのどの役割にあたるかを判断させる形で問われる。
具体例
MySQL、PostgreSQL、Oracle Databaseが代表で、RedisやMongoDBといったNoSQL側の製品もDBMSに含まれる。在庫システムで100人が同じ商品の行を同時に更新しても数が合うのは、DBMSが同時実行制御を行い、更新前後の値をログに残しているため。
試験での引っ掛け
DBMSはデータを格納するファイルそのものではなく、格納と取り出しを管理する側のソフトウェアである。またSQLはDBMSを操作する言語にすぎず、SQLを処理できることがDBMSの定義のすべてではない(NoSQL製品もDBMSに含まれる)。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)
出典:令和4年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問9(IPA)
チェックポイントを取得するDBMSにおいて、図のような時間経過でシステム障害が発生した。前進復帰(ロールフォワード)によって障害回復できるトランザクションだけを…
正解:T4とT5
要点:ロールフォワードはチェックポイント後にコミット済みの分を再現する
ロールフォワード(前進復帰)は、チェックポイント以降にコミットが完了しているのに、その更新結果がまだデータベースへ反映されていない可能性があるトランザクションを、ログを使って再現する処理である。この図では、チェックポイントと障害の間にコミットしたT4とT5が対象になる。チェックポイント前にコミット済みのT1は既に反映されており、未コミットのまま障害を迎えたT2とT3はロールバック(後退復帰)の対象になる。
出典:令和4年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問21(IPA)解説で登場
基幹業務システムの構築及び運用において、データ管理者(DA)とデータベース管理者(DBA)を別々に任命した場合のDAの役割として、適切なものはどれか。
正解:システム開発の設計工程では、主に論理データベース設計を行い、データ項目を管理して標準化する。
要点:DAは論理設計と標準化、DBAは物理運用を担当する
データ管理者(DA)は、全社的な視点でデータそのものを管理する役割で、論理データベース設計やデータ項目名・意味・形式の標準化を担う。これに対しデータベース管理者(DBA)は、実際のDBMSの運用、性能改善、容量管理、障害時の復旧といった物理的・運用面を受け持つ。論理と物理で役割が分かれている点が要点である。
出典:令和5年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問9(IPA)
DBMSをシステム障害発生後に再立上げするとき、ロールフォワードすべきトランザクションとロールバックすべきトランザクションの組合せとして、適切なものはどれか。こ…
正解:ロールフォワード:T2,T5 / ロールバック:T6
要点:更新のない読取り専用トランザクションは回復対象外
チェックポイント以降にコミットしたトランザクションは更新がディスクに反映されていない可能性があるのでロールフォワードの対象、障害時に未完了で更新を行ったものはロールバックの対象となる。T2とT5はチェックポイント後にコミットしているのでロールフォワード、T1はチェックポイント前にコミット済みで反映されているため対象外。未完了のT3・T4はReadのみで更新していないのでロールバック不要、更新を伴うT6だけがロールバックの対象となる。
出典:令和6年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問9(IPA)
ストアドプロシージャの利点はどれか。
正解:アプリケーションプログラムからネットワークを介してDBMSにアクセスする場合、両者間の通信量を減少させる。
要点:ストアドプロシージャの主な利点は通信量の削減
ストアドプロシージャは、一連のSQL処理をあらかじめDBMS側に登録しておき、アプリケーションからは呼出しだけを行う仕組みである。SQL文を1つずつ送る必要がなくなるため、アプリケーションとDBMSの間でネットワークを流れるデータ量が大きく減る。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 2. ミドルウェア > (1) ミドルウェアの役割と機能に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。