チェックポイントとは?ちぇっくぽいんと
チェックポイントとは、メモリ上のバッファの内容をディスクへ書き出し、その時点をログに記録しておく処理。障害からの復旧はこの時点まで遡ればよくなる。間隔を短くすると復旧は速くなるが通常運転時の書出し負荷が増え、長くするとその逆になるという調整点になる。
最終更新:2026-10-07
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更新のたびに毎回ディスクへ書けば性能が出ず、かといってメモリに溜め込んだままでは障害時にログを最初から読み直すことになり、復旧に何時間もかかる。通常運転の負荷と復旧時間のどちらも許容範囲に収めるために、定期的に「ここまでは確実にディスクにある」という区切りを打つのがチェックポイントである。午前I(科目A-1)では、復旧手順の中でどこから何を処理するかを問う形で出る。
具体例
直近のチェックポイント以降に確定済みのトランザクションはログから再実行し(ロールフォワード)、未確定のものは取り消す(ロールバック)。チェックポイントが1時間前なら1時間分のログを処理することになり、復旧時間の見積りにそのまま効く。PostgreSQLではcheckpoint_timeoutでこの間隔を設定する。
試験での引っ掛け
チェックポイントは復旧の起点であってバックアップそのものではない。ディスクが失われる媒体障害では、チェックポイントだけでは復旧できずバックアップからの復元とログの適用が要る。また「間隔を短くすれば常に良い」ではなく、通常運転の書出し負荷とのトレードオフになる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)解説で登場
出典:平成28年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問21(IPA)
クラウドサービスの導入検討プロセスに対するシステム監査において,クラウドサービス上に保存されている情報の消失の予防に関するチェックポイントとして,適切なものはど…
正解:クラウドサービスを提供する事業者に信頼が置け,かつ,事業やサービスが継続して提供されるかどうかが検討されているか。
要点:クラウドの消失リスクは事業者の存続性・継続性まで見る
クラウド上のデータ消失を予防するという観点では、預けた先の事業者が倒産・撤退してデータごと失われるリスクを見ておく必要がある。事業者の信頼性とサービス継続性が検討されているかが、情報消失の予防に直結するチェックポイントとなる。他の選択肢は利便性・可用性・機密性に関する観点である。
出典:平成29年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問22(IPA)
在庫管理システムを対象とするシステム監査において、当該システムに記録された在庫データの網羅性のチェックポイントとして、適切なものはどれか。
正解:入庫及び出庫記録に対して、自動的に連番を付与していること
要点:網羅性の担保は連番管理、欠番チェックで記録漏れを検出
網羅性とは、発生した取引が漏れなく記録されていることを指す。入出庫記録に自動で連番を付与すれば、番号の欠落を調べることで記録漏れを検出できるので、網羅性を確かめるチェックポイントになる。承認や自動発注は正当性や有効性に関する統制であって、記録漏れの検出には結びつかない。
出典:令和元年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問21(IPA)
クラウドサービスの導入検討プロセスに対するシステム監査において、クラウドサービス上に保存されている情報の消失の予防に関するチェックポイントとして、最も適切なもの…
正解:クラウドサービスを提供する事業者に信頼が置け、かつ、事業やサービスが継続して提供されるかどうかが検討されているか。
要点:クラウドの情報消失予防では事業者の継続性を確認する
クラウド上に保存した情報が消失する原因には、機器障害だけでなく、事業者そのものの倒産やサービス終了によってデータを取り出せなくなる事態も含まれる。したがって導入検討の段階では、事業者の信頼性と事業・サービスの継続性が検討されているかが、消失予防のチェックポイントとして最も適切である。
出典:令和3年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問9(IPA)
データベースの障害回復処理に関する記述として、適切なものはどれか。
正解:システムが媒体障害以外のハードウェア障害によって停止した場合、チェックポイントの取得以前に終了したトランザクションについての回復作業は不要である。
要点:チェックポイント以前に完了した更新は回復不要
チェックポイント時点で既にコミットして終了しているトランザクションの更新内容は、その時点でデータベースに反映済みである。したがって媒体障害以外の障害でシステムが停止しても、それらについてロールフォワードなどの回復作業は不要となる。回復対象はチェックポイント以降に更新した、コミット済み(ロールフォワード)または未完了(ロールバック)のトランザクションである。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 4. トランザクション処理 > (2) 障害回復に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。