リストとは?りすと
リストとは、各要素が次の要素の位置を指すポインタを持ち、数珠つなぎにデータを並べるデータ構造。挿入・削除がポインタの付け替えだけで済む一方、n番目の要素に触れるには先頭からたどる必要がある。次だけを指す単方向リスト、前後を指す双方向リスト、末尾が先頭に戻る環状リストがある。
最終更新:2026-10-07
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配列は要素が連続した領域に並ぶため添字で一発に到達できるが、途中に1件挿入すると後ろを全部ずらすことになり、あらかじめ最大件数ぶんの領域も確保しなければならない。件数が読めず出入りの激しいデータを扱うために、位置の連続性を捨てて代わりにポインタでつなぐ形にしたのがリストである。午前I(科目A-1)では、配列との使い分けの理由を問う形で出る。
具体例
単方向リストで末尾の要素を削除するには直前の要素のポインタを書き換える必要があるが、単方向では手前に戻れないため先頭から全体をたどることになる。双方向リストならこれを避けられる。OSの実行可能タスクの管理やハッシュ表の衝突処理(チェイン法)で使われる。
試験での引っ掛け
配列は「アクセスが速く挿入・削除が遅い」、リストは「挿入・削除が速くアクセスが遅い」で、この対比の向きを逆にしない。ただし挿入が速いのは挿入位置が既に分かっている場合で、位置を探すところから始めれば結局先頭からたどる時間がかかる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)
媒体障害の回復において,最新のデータベースのバックアップをリストアした後に,トランザクションログを用いて行う操作はどれか。
正解:バックアップ取得後にコミットした全てのトランザクションをロールフォワードする。
要点:媒体障害はリストア+ロールフォワードで復旧する
媒体障害ではディスク上のデータが失われるため、まずバックアップをリストアして過去の状態に戻す。その時点以降にコミット済みのトランザクションの更新は失われているので、ログの更新後情報を使って再適用(ロールフォワード)して最新状態まで進める。未コミットのものは再現する必要がないので対象外である。
出典:令和元年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問4(IPA)
先頭ポインタと末尾ポインタをもち、多くのデータがポインタでつながった単方向の線形リストの処理のうち、先頭ポインタ、末尾ポインタ又は各データのポインタをたどる回数…
正解:末尾のデータを削除する処理
要点:単方向リストの末尾削除は手前に戻れず全体をたどる
単方向リストでは各ノードが次のノードだけを指す。末尾のデータを削除するには、新しい末尾となる「最後から2番目」のノードのポインタを書き換える必要があり、そのノードへは先頭からたどるしかない。末尾ポインタがあっても手前には戻れないため、リスト全体をほぼ一巡することになり、たどる回数が最も多くなる。
出典:令和4年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問2(IPA)
リストには、配列で実現する場合とポインタで実現する場合とがある。リストを配列で実現した場合の特徴として、適切なものはどれか。ここで、配列を用いたリストは配列に要…
正解:リストにある実際の要素数にかかわらず、リストに入れられる要素の最大個数に対応した領域を確保し、実際には使用されない領域が発生する可能性がある。
要点:配列リストは直接参照が速いが領域は固定で挿入が遅い
配列でリストを実現すると、要素は連続領域に置かれるため添字による直接アクセスができる反面、あらかじめ最大要素数分の領域を確保しておく必要がある。実際の要素数が少ないときは未使用の領域が無駄になる。挿入・削除では後続要素をずらす必要があり、要素数に比例した時間がかかる点も配列の弱点である。
出典:令和5年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問22(IPA)
販売管理システムにおいて、起票された受注伝票の入力が、漏れなく、かつ、重複することなく実施されていることを確かめる監査手続として、適切なものはどれか。
正解:販売管理システムから出力したプルーフリストと受注伝票との照合が行われているか、プルーフリストと受注伝票上の照合印を確かめる。
要点:入力の網羅性はプルーフリストとの照合記録で検証する
入力の網羅性(漏れがないこと)と一意性(重複がないこと)を確かめるには、システムが出力した入力内容の一覧であるプルーフリストと、元の受注伝票とを突き合わせる統制が機能しているかを確認する。照合印の有無を確かめることで、その照合が実際に行われた証跡を検証できる。
出典・参考
公式シラバスの1 基礎理論 > 1. データ構造 > (2) データ構造の種類に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。