アクセス制御とは?あくせすせいぎょ
アクセス制御とは、情報資産に対して「誰が」「何を」「どこまで」操作できるかを制限する仕組み。認証で本人を確かめたうえで、その利用者に許された範囲の操作だけを通すことで、不正利用と誤操作の両方を防ぐ。役割に権限をまとめて割り当てるロールベース方式が、管理の現実解として広く使われる。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
業務システムは、見られて困る情報と見せるべき情報を同じ基盤に載せるため、入口を通した後に何をしてよいかを決めないと、正規の利用者が全部を触れてしまう。内部からの持出しや誤操作は境界防御では止まらず、必要最小限の権限(最小権限の原則)を設計として与えるほかない。特権的アクセス権の管理やログ管理と組み合わせて、はじめて統制として成立する。
具体例
経理部のファイルサーバでは、経理部員だけが給与データのフォルダを読み書きでき、他部署の社員は一覧にも現れないよう設定する。SQLではGRANT・REVOKEで表単位・列単位に検索や更新の権限を与え、退職や異動のたびに棚卸しする運用を伴う。
試験での引っ掛け
入口を通すかどうかの判断と、通した後に何を許すかの判断は別物である。前者が認証、後者が認可で、アクセス制御が受け持つのは後者にあたる。ここを一つに畳むと、生体認証や多要素認証を入れれば安全になるという誤りへ落ちる。本人だと確かめられても、その人へ与えた権限が広すぎれば内部からの持出しは止まらない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問14(IPA)
アクセス制御に用いる認証デバイスの特徴に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:成人には虹彩の経年変化がなく、虹彩認証では、認証デバイスでのパターン更新がほとんど不要である。
要点:虹彩は経年変化が乏しくパターン更新が不要
虹彩の模様は生後2年ほどで完成し、その後は成人期を通じてほとんど変化しない。このため登録した特徴パターンを更新する必要がほとんどなく、長期間安定して利用できる点が虹彩認証の利点とされる。
出典:平成29年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)
出典:令和元年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)
イーサネットで使用されるメディアアクセス制御方式であるCSMA/CDに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:それぞれのステーションがキャリア検知を行うとともに、送信データの衝突が起きた場合は再送する。
要点:CSMA/CDは搬送波検知+衝突検出後のランダム時間再送
CSMA/CDは、送信前に伝送路の使用状況を確認し(キャリア検知)、空いていれば送信を始める方式である。複数のステーションが同時に送信して衝突(コリジョン)が起きた場合は、これを検出していったん送信を中止し、ランダムな時間待ってから再送する。
出典:令和元年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問11(IPA)解説で登場
TCP/IPネットワークのフォワードプロキシに関する説明のうち、最も適切なものはどれか。
正解:Webブラウザの代理として、Webサーバに対するリクエストを送信する。
要点:フォワードプロキシはブラウザの代理で外部へ要求を出す
フォワードプロキシは、内部の利用者のWebブラウザに代わって外部のWebサーバへリクエストを送信し、その応答を返す中継サーバである。アクセス制御やキャッシュ、ログ取得の役割を担う。これに対しリバースプロキシは、Webサーバ側に置かれてブラウザからのリクエストにサーバの代理として応答する。
出典:令和6年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)解説で登場
CSMA/CD方式のLANに接続されたノードの送信動作として、適切なものはどれか。
正解:各ノードは伝送媒体が使用中かどうかを調べ、使用中でなければ送信を行う。衝突を検出したらランダムな時間の経過後に再度送信を行う。
要点:CSMA/CDは空き確認で送信し衝突時はランダム待ちで再送
CSMA/CDは、送信前に伝送媒体が使用中かどうかを確認(キャリアセンス)し、空いていれば送信を開始する方式である。同時送信による衝突を検出した場合は送信を中止し、ランダムな時間だけ待ってから再送する。イーサネットで用いられてきたアクセス制御方式である。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 4. 情報セキュリティ対策 > (1) 情報セキュリティ対策の種類に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。