無線LANとは?むせんらん
無線LANとは、IEEE 802.11系の規格による無線通信。アクセスポイントを介するインフラストラクチャモードと、端末どうしが直接つなぐアドホックモードがある。電波は周囲と分け合う媒体なので、SSIDでネットワークを識別し、重ならないチャネルを配り、暗号化と認証で利用者を絞る設計が前提になる。
最終更新:2026-10-07
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有線LANは「線をつないだ人だけが参加でき、他人には流れが見えない」ことを暗黙の前提にしていた。無線ではこの2つが同時に崩れ、電波の届く範囲の誰もが受信でき、同じ帯域を奪い合う。この制約から、規格側に暗号化と認証(WPA2/WPA3、IEEE 802.1X)、チャネル設計、隠れ端末・さらし端末への対処が組み込まれた。2.4GHz帯が障害物に強い代わりに電子レンジ等と干渉し、5GHz・6GHz帯が速い代わりに遮蔽に弱いのも、電波という媒体の性質そのもの。
具体例
2.4GHz帯を20MHz幅で使うと互いに重ならないチャネルは1・6・11の3つしかないため、隣接するアクセスポイントにはこの3つを繰り返し割り当てる。IEEE 802.11ac以降はMIMOやチャネル結合で理論値を引き上げているが、帯域は接続台数で分け合うので、1台当たりの実効速度は台数が増えるほど下がる。
試験での引っ掛け
「SSIDを隠せば安全」は誤りで、接続時のやり取りから容易に判明する。MACアドレスフィルタリングも詐称できるため、実際の防御は暗号化と認証が担う。規格上の最大速度も、全端末で共有される理論値であって1台当たりの速度ではない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)解説で登場
出典:平成29年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問15(IPA)
無線LAN環境におけるWPA2-PSKの機能はどれか。
正解:アクセスポイントに設定されているのと同じSSIDとパスワード(Pre-Shared Key)が設定されている端末だけに接続を許可する。
要点:WPA2-PSKは事前共有鍵を知る端末だけを接続させる方式
WPA2-PSKは、あらかじめアクセスポイントと端末で同じ事前共有鍵(パスフレーズ)を設定しておき、それを知っている端末だけに接続を許す方式である。認証サーバを使わずに済むため家庭や小規模オフィスで使われる。SSIDは接続先を識別する名前にすぎず、鍵や権限の識別子ではない。
出典:令和4年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問15(IPA)
家庭内で、PCを無線LANルータを介してインターネットに接続するとき、期待できるセキュリティ上の効果の記述のうち、適切なものはどれか。
正解:IPマスカレード機能による、インターネットからの侵入に対する防止効果
要点:IPマスカレードは外部から内部機器を直接指定させない
IPマスカレード(NAPT)は、LAN内の複数のプライベートIPアドレスを1つのグローバルIPアドレスに変換して通信する仕組みである。外部からはLAN内の個々の機器を直接指定できず、内側から始まった通信への応答しか通らないため、結果的にインターネット側からの侵入を受けにくくなる。
出典:令和7年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問11(IPA)
無線LANのアクセスポイントやIP電話機などに、LANケーブルを利用して給電も行う仕組みはどれか。
正解:PoE
要点:PoEはLANケーブルで通信と給電を同時に行う
PoE(Power over Ethernet)は、イーサネットのLANケーブルを使ってデータ通信と同時に電力を供給する規格である。無線LANアクセスポイントやIP電話機、ネットワークカメラなど、電源コンセントを確保しにくい場所の機器に給電できる。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. ネットワーク方式 > (4) 無線LANに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。