NAT/NAPTとは?なっと/なぷと
NAT/NAPTとは、社内で使うプライベートIPアドレスと、外向きのグローバルIPアドレスを付け替える機能。NAT(Network Address Translation)はアドレスだけを1対1で置き換え、NAPT(Network Address Port Translation、IPマスカレード)はポート番号も一緒に付け替えるため、1個のグローバルアドレスを多数の端末で同時に使い回せる。
最終更新:2026-10-07
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IPv4アドレスが足りなくなり、回線契約で配られるグローバルアドレスは通常1個か数個という制約が生まれた。一方で社内やご家庭の端末は何十台にもなる。そこで「外に出るときだけアドレスを借りる」形にして、内側は自由に使える私設アドレスで回す設計が標準になった。ポート番号まで含めて対応表を作ることで、1個のアドレスの下に何百もの通信を並べられる。午前I(科目A-1)ではネットワークが専門外の受験者にも問われる範囲。
具体例
NTT東日本のフレッツ光などの回線で配られるグローバルアドレスは通常1個で、バッファローやNECのAtermといった家庭用ルータは既定でNAPTが有効になっている。ルータは端末ごとに別の送信元ポートを割り当てて変換表に記録し、戻ってきたパケットをそのポートを手掛かりに正しい端末へ振り分ける。
試験での引っ掛け
NAT/NAPTはセキュリティ機能ではなくアドレス変換の仕組みで、変換表に対応する行が無い外部からの通信が内部へ届かないのは副次的な効果にすぎない。ただし試験ではこの効果を「利点」として選ばせる。またNATは1対1、NAPTは多対1という違いを取り違えないこと。
関連用語
出た過去問
出典:令和元年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問12(IPA)
インターネットとの接続において、ファイアウォールのNAPT機能によるセキュリティ上の効果はどれか。
正解:内部ネットワークからインターネットにアクセスする利用者PCについて、インターネットからの不正アクセスを困難にすることができる。
要点:NAPTは内部アドレスを隠し外部からの直接アクセスを困難にする
NAPT(IPマスカレード)は、内部の複数の私用IPアドレスを1つのグローバルIPアドレスとポート番号の組に変換する機能である。内部から外部への通信をきっかけに変換表が作られるため、外部から内部の個々のPCを名指しで指定することができず、インターネット側からの不正アクセスが困難になるという副次的な効果が得られる。
出典:平成31年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)
プライベートIPアドレスを割り当てられたPCがNAPT(IPマスカレード)機能をもつルータを経由して、インターネット上のWebサーバにアクセスしている。Webサ…
正解:宛先IPアドレスと宛先ポート番号が書き換えられる
要点:NAPTは往路で送信元、復路で宛先のIPとポートを書き換える
NAPTは、内部のプライベートIPアドレスとポート番号の組を、グローバルIPアドレスと別のポート番号の組に変換する。Webサーバから戻ってくる応答パケットでは、宛先がルータのグローバルIPアドレスとその変換済みポート番号になっているため、ルータはこれを本来のPCのプライベートIPアドレスと元のポート番号に書き戻す。したがって書き換えられるのは宛先IPアドレスと宛先ポート番号である。
出典:令和2年度 10月試験 高度試験 午前Ⅰ 問11(IPA)
出典:令和4年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問15(IPA)
家庭内で、PCを無線LANルータを介してインターネットに接続するとき、期待できるセキュリティ上の効果の記述のうち、適切なものはどれか。
正解:IPマスカレード機能による、インターネットからの侵入に対する防止効果
要点:IPマスカレードは外部から内部機器を直接指定させない
IPマスカレード(NAPT)は、LAN内の複数のプライベートIPアドレスを1つのグローバルIPアドレスに変換して通信する仕組みである。外部からはLAN内の個々の機器を直接指定できず、内側から始まった通信への応答しか通らないため、結果的にインターネット側からの侵入を受けにくくなる。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. ネットワーク方式 > (7) インターネット技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。