グローバルIPアドレス・プライベートIPアドレスとは?グローバルアイピーアドレス・プライベートアイピーアドレス
グローバルIPアドレスはインターネット上で一意に識別されるアドレスで、重複しないよう管理団体が割当てを管理する。プライベートIPアドレスは社内LANや家庭内など閉じたネットワークの中だけで自由に使えるアドレスで、組織が違えば同じ値を使ってよい。両者の橋渡しはNATやNAPTによる変換が担う。
最終更新:2026-10-07
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IPv4のアドレスは32ビットで約43億個しかなく、機器の増加に対して早くから枯渇が見えていた。すべての端末に世界で一意のアドレスを配るのをやめ、外へ出る出口だけがグローバルアドレスを持ち、内側は使い回す——この割り切りが節約と、外から内部へ直接到達できないという副次的な遮蔽効果を同時にもたらした。IPv6はアドレス空間の拡大でこの前提そのものを解消する方向にある。
具体例
家庭内のPCやスマートフォンには192.168.x.xのプライベートIPアドレスが割り当てられ、ルータが持つ1つのグローバルIPアドレスを介してインターネットに接続する。NAPTがポート番号まで含めて変換するため、1つのグローバルアドレスを多数の端末で共有できる。
試験での引っ掛け
プライベートIPアドレスは異なるネットワークで重複してよいが、グローバルIPアドレスは世界で重複してはならない。プライベートアドレスの利用は外部から直接到達されにくくするだけで、セキュリティ対策そのものではない点も問われる。NATは1対1の変換、NAPTはポート番号も併用して多対1に変換する違いがある。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和元年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問12(IPA)解説で登場
インターネットとの接続において、ファイアウォールのNAPT機能によるセキュリティ上の効果はどれか。
正解:内部ネットワークからインターネットにアクセスする利用者PCについて、インターネットからの不正アクセスを困難にすることができる。
要点:NAPTは内部アドレスを隠し外部からの直接アクセスを困難にする
NAPT(IPマスカレード)は、内部の複数の私用IPアドレスを1つのグローバルIPアドレスとポート番号の組に変換する機能である。内部から外部への通信をきっかけに変換表が作られるため、外部から内部の個々のPCを名指しで指定することができず、インターネット側からの不正アクセスが困難になるという副次的な効果が得られる。
出典:平成31年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)解説で登場
プライベートIPアドレスを割り当てられたPCがNAPT(IPマスカレード)機能をもつルータを経由して、インターネット上のWebサーバにアクセスしている。Webサ…
正解:宛先IPアドレスと宛先ポート番号が書き換えられる
要点:NAPTは往路で送信元、復路で宛先のIPとポートを書き換える
NAPTは、内部のプライベートIPアドレスとポート番号の組を、グローバルIPアドレスと別のポート番号の組に変換する。Webサーバから戻ってくる応答パケットでは、宛先がルータのグローバルIPアドレスとその変換済みポート番号になっているため、ルータはこれを本来のPCのプライベートIPアドレスと元のポート番号に書き戻す。したがって書き換えられるのは宛先IPアドレスと宛先ポート番号である。
出典:令和2年度 10月試験 高度試験 午前Ⅰ 問11(IPA)
出典:令和4年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問15(IPA)解説で登場
家庭内で、PCを無線LANルータを介してインターネットに接続するとき、期待できるセキュリティ上の効果の記述のうち、適切なものはどれか。
正解:IPマスカレード機能による、インターネットからの侵入に対する防止効果
要点:IPマスカレードは外部から内部機器を直接指定させない
IPマスカレード(NAPT)は、LAN内の複数のプライベートIPアドレスを1つのグローバルIPアドレスに変換して通信する仕組みである。外部からはLAN内の個々の機器を直接指定できず、内側から始まった通信への応答しか通らないため、結果的にインターネット側からの侵入を受けにくくなる。
出典:令和5年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問13(IPA)
自社の中継用メールサーバで、接続元IPアドレス、電子メールの送信者のメールアドレスのドメイン名、及び電子メールの受信者のメールアドレスのドメイン名から成るログを…
正解:接続元IPアドレス:BBB.45.67.89、送信者ドメイン:a.b.d、受信者ドメイン:a.b.e
要点:外部から外部へ中継させてしまう状態が第三者中継
第三者中継とは、自組織と無関係な外部から外部へのメールを自社のメールサーバが転送してしまう状態である。接続元が社外のグローバルIPアドレスで、送信者ドメインも受信者ドメインも他社のものである組合せが該当する。社内からの送信や、自社宛の受信は正常な利用にあたる。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. ネットワーク方式 > (7) インターネット技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。