テーブル・レコード・フィールドとは?テーブル・レコード・フィールド
テーブル・レコード・フィールドとは、リレーショナルデータベースでデータを格納する表(テーブル)と、その構成要素である行(レコード、組)と列(フィールド、カラム、属性)を指す。1行が実体1件分のデータ、1列がその項目にあたる。行を一意に識別する列(の組)を主キーと呼び、他の表の主キーを参照する列を外部キーと呼ぶ。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
階層型・網型のデータベースでは、データ同士のつながりをポインタで表していたため、業務が変わって関係を組み替えるたびにプログラムまで直す必要があった。データを表という一様な形だけで表し、つながりは値の一致で表現する(関係モデル)ことで、格納構造と利用の仕方を切り離したのがリレーショナルデータベースである。表・行・列はその最小の語彙にあたり、午前I(科目A-1)では正規化やSQLの前提として登場する。
具体例
社員名簿のテーブルでは、社員一人ひとりが1件のレコード(行)として登録され、社員番号・氏名・部署コードがそれぞれフィールド(列)になる。社員番号が主キー、部署コードは部署テーブルを指す外部キー。SQLではSELECTで列を、WHEREで行を絞り込む。
試験での引っ掛け
レコード(行=1件分のまとまり)とフィールド(列=データの項目)を取り違えないこと。SELECT句が列の選択、WHERE句が行の絞り込みという対応も同じ軸の話である。また表計算ソフトの表と似て見えるが、リレーショナルデータベースの表は行に順序が無く、「上から3行目」という指定はできない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成30年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問9(IPA)
自然数を除数とした剰余を返すハッシュ関数がある。値がそれぞれ571, 1168, 1566である三つのレコードのキー値を入力値としてこのハッシュ関数を施したとこ…
正解:199
要点:同じ剰余になる除数は、キー値の差の公約数から求める
三つのキー値が同じ除数nで同じ剰余になるということは、それらの差がすべてnの倍数になるということである。差を取ると1168-571=597、1566-1168=398、1566-571=995となる。597=3×199、398=2×199、995=5×199なので、最大公約数は199であり、これが使用した除数である。
出典:平成30年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問8(IPA)
関係データベースのテーブルにレコードを1件追加したところ、インデックスとして使う、図のB+木のリーフノードCがノードC1とC2に分割された。ノード分割後のB+木…
正解:中間ノードAから、B、C1、C2、Dの4つのリーフノードへポインタが伸びる。リーフノード同士はB↔C1↔C2↔Dの順に双方向リンクでつながる。
要点:B+木の分割後もリーフは同じ深さでキー順にリンクされる
B+木ではすべてのリーフノードが同じ深さに置かれ、リーフは親ノードから直接ポインタで指される。リーフCが分割されてC1とC2になった場合、両方とも親である中間ノードAの直下に並び、キー値の順序どおりに B→C1→C2→D とリーフ同士が順次リンクされる。中間ノードAには空きがあるので木の高さは変わらない。
出典:平成30年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問12(IPA)
クロスサイトスクリプティングの手口はどれか。
正解:Webアプリケーションのフォームの入力フィールドに、悪意のあるJavaScriptコードを含んだデータを入力する。
要点:XSSは入力欄にスクリプトを仕込み他の利用者に実行させる
クロスサイトスクリプティングは、Webアプリケーションが利用者の入力をそのままページに出力してしまう欠陥を突き、入力欄に悪意のあるスクリプトを埋め込む攻撃である。そのページを閲覧した別の利用者のブラウザ上でスクリプトが実行され、Cookieの窃取や偽の入力画面の表示などが起こる。
出典:平成31年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)
プライベートIPアドレスを割り当てられたPCがNAPT(IPマスカレード)機能をもつルータを経由して、インターネット上のWebサーバにアクセスしている。Webサ…
正解:宛先IPアドレスと宛先ポート番号が書き換えられる
要点:NAPTは往路で送信元、復路で宛先のIPとポートを書き換える
NAPTは、内部のプライベートIPアドレスとポート番号の組を、グローバルIPアドレスと別のポート番号の組に変換する。Webサーバから戻ってくる応答パケットでは、宛先がルータのグローバルIPアドレスとその変換済みポート番号になっているため、ルータはこれを本来のPCのプライベートIPアドレスと元のポート番号に書き戻す。したがって書き換えられるのは宛先IPアドレスと宛先ポート番号である。
出典:令和2年度 10月試験 高度試験 午前Ⅰ 問28(IPA)解説で登場
企業システムにおけるSoE(Systems of Engagement)の説明はどれか。
正解:データの活用を通じて、消費者や顧客企業とのつながりや関係性を深めるためのシステム
要点:SoEは顧客との関係を深めるシステム、SoRは記録するシステム
SoE(Systems of Engagement)は、顧客や消費者との「つながり」を築くためのシステムで、SNS連携やモバイルアプリ、データ分析によるパーソナライズなどを通じて関係性を深めることを目的とする。これに対し、基幹業務を正確に記録するシステムはSoR(Systems of Record)と呼ばれる。変化への俊敏さを重視する点がSoEの特徴である。
出典・参考
公式シラバスの2 コンピュータシステム > 1. オペレーティングシステム > (5) データ管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。