特権ID管理とは?とっけんあいでぃーかんり
特権ID管理とは、システム管理者権限をもつID(root、Administrator、DBMSのsysdbaなど)を、常時は誰にも持たせず、申請・承認を経て期限付きで貸し出し、返却まで追跡する統制。操作の制限がなくログの消去まで可能なIDなので、誰が・いつ・何をしたかを本人が改変できない場所に残すことまで含めて一組の仕組みになる。
最終更新:2026-10-07
高度試験の午前Iを最短で暗記する →背景
一般利用者のIDはアクセス制御で守れるが、特権IDはそのアクセス制御自体を外せる立場にあるため、権限で守るという発想が通用しない。そこで「権限を絞る」代わりに「持たせる時間を絞り、操作を外部に記録する」方向へ発想を変えたのが特権ID管理である。午前I(科目A-1)では、監査・内部統制の文脈で責任追跡性(アカウンタビリティ)を確保する施策として問われることが多く、専門がネットワークや開発の受験者ほど「アクセス制御の一種」と読み違えやすい。
具体例
root のパスワードを専用製品(CyberArk や NTTデータ先端技術の iDoperation など)に封印し、作業のたびに作業内容と時間帯を申請させて払い出す。作業中の操作はセッション録画と別サーバへのログ転送で保全し、返却時にパスワードを自動変更して再利用を防ぐ。
試験での引っ掛け
「部署で共有アカウントのパスワードを共有し、台帳に記入させる」運用は誰の操作か特定できず、責任追跡性を満たさないため不適切とされる。個人IDに管理者権限を常時付与する案も、必要なときだけ昇格させる方式に劣る。ログを取っていても、特権IDで消せる場所に置いていれば証跡にならない点も引っ掛けになる。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。