メッセージ認証符号(MAC)とは?めっせーじにんしょうふごう
メッセージ認証符号(MAC)とは、MAC(Message Authentication Code:メッセージ認証符号)は、送信者と受信者が共有する秘密鍵とメッセージから生成する短い検証値。受信側が同じ鍵で再計算して一致を確かめることで、通信路上での改ざん検知と送信元の認証を同時に行える。ハッシュ関数を用いるHMACが代表的な方式。
最終更新:2026-10-07
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ハッシュ値を添えるだけでは、改ざんした攻撃者がハッシュ値も付け直せてしまうため検知できない。「鍵を知っている者にしか正しい値を作れない」という条件をハッシュに持ち込み、改ざん検知と送信元の確認を一つの短い値で済ませたのがMACである。公開鍵演算より桁違いに軽いため、通信のたびに毎回計算する用途に向く。午前I(科目A-1)では、ディジタル署名との違いを問う形で頻出する。
具体例
WebAPIの呼出しで、本文とタイムスタンプをHMAC-SHA256でMAC化してヘッダに付ける方式が広く使われ、Amazon Web ServicesのSigV4署名がその代表例。TLSでも各レコードにMACまたはGCMの認証タグが付き、経路上でビットが改変されれば受信側が破棄する。
試験での引っ掛け
MACは共有鍵方式なので否認防止には使えない。受信者も同じMACを作れるため「本人が送った」ことを第三者に証明できず、この点が公開鍵を使うディジタル署名との決定的な違いになる。また改ざんは検知できても内容は秘匿されない——機密性が要るなら暗号化を別に併用する。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問11(IPA)
図のようなIPネットワークのLAN環境で、ホストAからホストBにパケットを送信する。LAN1において、パケット内のイーサネットフレームの宛先とIPデータグラムの…
正解:イーサネットフレームの宛先=MAC3、IPデータグラムの宛先=IP2
要点:宛先IPは最終終点、宛先MACは同一LAN上の次ホップを指す
IPデータグラムの宛先アドレスは、経路の途中で変わらず最終的な相手であるホストBのIP2のままである。一方、イーサネットフレームの宛先MACアドレスは同一LAN内の次の転送先を指すので、LAN1ではルータのLAN1側インタフェースであるMAC3になる。この「IPは終点、MACは次ホップ」という使い分けが要点である。
出典:令和3年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)
TCP/IPネットワークにおけるARPの説明として、適切なものはどれか。
正解:IPアドレスからMACアドレスを得るプロトコルである。
要点:ARPはIPアドレスからMACアドレスを解決する
ARP(Address Resolution Protocol)は、通信相手のIPアドレスから対応するMACアドレスを求めるプロトコルである。同一リンク内にブロードキャストで問い合わせ、該当ホストがユニキャストで自分のMACアドレスを返す。結果はARPキャッシュに一定時間保持される。
出典:令和5年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)
1個のTCPパケットをイーサネットに送出したとき、イーサネットフレームに含まれる宛先情報の、送出順序はどれか。
正解:宛先MACアドレス、宛先IPアドレス、宛先ポート番号
要点:フレームは下位層のヘッダほど先頭、MAC→IP→ポートの順
イーサネットフレームは下位層のヘッダほど先頭に置かれる。先頭がデータリンク層のイーサネットヘッダで宛先MACアドレス、続いてネットワーク層のIPヘッダで宛先IPアドレス、その後にトランスポート層のTCPヘッダで宛先ポート番号が現れる。したがって送出順序はMAC、IP、ポート番号となる。
出典:令和6年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問12(IPA)
IPv4のLANに接続されているプリンターのMACアドレスを、同一LAN上のPCから調べるときに使用するコマンドはどれか。ここで、PCはこのプリンターを直前に使…
正解:arp
要点:arpコマンドでIPアドレスとMACアドレスの対応表を確認できる
arpコマンドは、IPアドレスとMACアドレスの対応を保持するARPキャッシュの内容を表示するコマンドである。直前に通信していればプリンタのIPアドレスに対応するMACアドレスがキャッシュに残っているので、これで確認できる。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 1. 情報セキュリティ > (8) 情報セキュリティに関する技術に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。