可用性管理とは?かようせいかんり
可用性管理とは、サービスが必要とされるときに、合意した条件の下で要求された機能を果たせる能力について、要求事項と目標を決定し、監視し、記録し、目標と比較し、計画外の喪失を調査して処置をとるプロセスである。信頼性はMTBF、保守性はMTTRやMTRSといった指標で測り、あらかじめ定めた間隔で可用性のリスクアセスメントを行う。狙いは可用性の最大化ではなく、事業が求める水準を費用に見合う形で満たすことにある。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
「絶対に落ちないシステム」を目標にすると費用は青天井になり、事業が本当に許容できる停止時間との関係が誰にも説明できなくなる。そこで許容停止時間を先に決め、そこから冗長化や監視への投資を逆算する組み立てにした。停止のたびに個別対応するのではなく、単一障害点を平時に洗い出して潰す予防の活動に重心を移した点も、この管理が生まれた理由である。
具体例
稼働率99.9%は月あたり約43分、99.99%は約4.3分までの停止しか許されない。AWSやMicrosoft Azureが複数のアベイラビリティゾーンにまたがる構成を推奨するのは、この桁を上げるために単一の施設障害を単一障害点から外す設計である。
試験での引っ掛け
「必要とされるときに、合意した条件の下で、要求された機能を果たせる能力」という定義文の言い回しがそのまま出題される。可用性・信頼性・保守性・保守サービス性の4要素で構成される点も頻出で、冗長化しても切替に時間がかかれば可用性は上がらない。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問3(IPA)
“ITサービスが必要とされるときに、合意した条件の下で要求された機能を果たせる状態にある能力”について、定義し、分析し、計画し、測定し、改善する活動を行うITI…
正解:可用性管理
要点:可用性を定義・計画・測定・改善するのは可用性管理
必要とされるときに合意した条件下で要求された機能を果たせる能力は「可用性」の定義であり、これを定義・分析・計画・測定・改善するのが可用性管理プロセスである。可用性管理はMTBFやMTRSといった指標を用いて設計段階から可用性を作り込み、SLAの可用性目標を満たせるようにする。災害時の継続性はITサービス継続性管理が別途扱う。
出典:平成29年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問6(IPA)
サービスマネジメントシステムにおけるサービス継続及び可用性管理プロセスで行う活動はどれか。
正解:サービス全体の可用性などの要求事項に対して、事業計画、サービスの要求事項、SLA及びリスクを考慮して、顧客及び利害関係者と合意する。
要点:可用性・継続性の要求事項を関係者と合意し計画・維持する
サービス継続及び可用性管理では、事業計画やサービス要求事項、SLA、リスクを踏まえて、可用性や継続性の要求事項を顧客・利害関係者と合意し、それを満たす計画を立てて維持・試験する。合意した水準を実現するための計画立案と検証がこのプロセスの中心である。
出典:平成29年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問7(IPA)
ITIL 2011 editionによれば、リアクティブな可用性管理の活動で用いる技法はどれか。
正解:サービス障害分析(SFA)
要点:SFAは発生した障害を事後分析するリアクティブ技法
サービス障害分析(SFA)は、実際に発生したサービス中断について、その根本原因と改善機会を体系的に洗い出す事後(リアクティブ)の技法である。これに対しFTA、CFIA、SPOF分析は、障害が起きる前に弱点を見つけて設計を改善するプロアクティブな技法に分類される。
出典:平成30年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問2(IPA)
“ITサービスが必要とされるときに、合意した条件の下で要求された機能を果たせる状態にある能力”について、定義し、分析し、計画し、測定し、改善する活動を行うITI…
正解:可用性管理
要点:可用性を定義・計画・測定・改善するのは可用性管理
必要とされるときに合意した条件下で要求された機能を果たせる能力とは「可用性」の定義であり、これを定義・分析・計画・測定・改善するのが可用性管理プロセスである。MTBFやMTRSなどの指標で現状を把握し、設計段階から可用性を作り込んでSLAの目標を満たすようにする。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。