容量・能力管理とは?ようりょう・のうりょくかんり
容量・能力管理とは、現在および将来の事業ニーズを満たす容量・能力を、費用対効果を保ちながら適時に提供するプロセスである。資源の容量・能力の要求事項をサービスとパフォーマンスの要求事項から決定して文書化し、需要予測と可用性・継続性のサービスレベル目標への影響を織り込んだ容量・能力計画を作る。監視・傾向分析・チューニング・増強の時期と予算の計画までを含む。
最終更新:2026-10-06
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資源が足りなくなってから増強を申請すると、調達と設置に数か月かかり、その間の性能劣化はSLA未達として跳ね返る。逆に不安から余裕を積み過ぎれば、使われない資源の費用を毎月払い続けることになる。傾向を測って不足の時期を予測し、必要な分だけ間に合うように用意する——この二つの失敗の間を取るために置かれた管理である。
具体例
NetflixはAWS上で視聴の時間帯変動に合わせて計算資源を自動的に増減させ、ピークに合わせた固定調達をせずに応答性能を保っている。オンプレミスでもCPU使用率と応答時間を継続監視し、伸び率から半年後の不足時期を見積もって増強の予算計上時期を決める。
試験での引っ掛け
目的は余裕の最大化ではなく、必要十分な容量を適時かつ経済的に用意することで、過剰投資も管理の失敗にあたる。性能監視だけを指すのではなく、需要予測と計画の策定まで含む点も問われる。しきい値と割り当て期間を計画に定めることは規格の要求事項である。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問10(IPA)
ITサービスマネジメントの容量・能力管理において、将来のコンポーネント、並びにサービスの容量・能力及びパフォーマンスの予測は、採用する技法及び技術に応じて様々な…
正解:ベースラインのモデル化
要点:容量管理の予測はまず現状を再現するベースラインから始める
ベースラインのモデル化は、現在のサービスが実際に達成しているパフォーマンスを正確に再現するモデルをまず作り、これを基準点とする手法である。現状を再現できることを確認した上で、負荷や構成の条件を変えて将来を予測していくため、モデル化の第1段階に位置づけられる。
出典:平成30年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問11(IPA)
ITサービスマネジメントの容量・能力管理において、将来のコンポーネント、並びにサービスの容量・能力及びパフォーマンスの予想は、採用する技法及び技術に応じて様々な…
正解:ベースラインのモデル化
要点:容量管理の予測はまず現状を再現するベースラインから始める
ベースラインのモデル化は、現在のサービスが実際に達成しているパフォーマンスを正確に再現するモデルをまず作り、これを基準点とする手法である。現状を再現できることを確認して初めて、負荷や構成を変えた将来の予測に信頼が置けるため、モデル化の第一段階に位置づけられる。
出典:令和4年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問11(IPA)
サービスマネジメントの容量・能力管理における、オンラインシステムの容量・能力の利用の監視についての注意事項のうち、適切なものはどれか。
正解:応答時間やCPU使用率などの複数の測定項目を定常的に監視する。
要点:容量・能力は複数の指標を、実負荷のかかる時間帯に定常監視する
容量・能力の利用の監視では、応答時間、スループット、CPU使用率、メモリやディスクの使用率など複数の測定項目を、通常運用の中で定常的に監視する必要がある。単一の指標では原因の切分けができず、また実際の負荷がかかるオンライン時間帯こそ測定すべき対象である。監視しきい値はSLAの目標値そのものではなく、目標に達する前に手を打てる水準に設定する。
出典:令和6年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問2(IPA)解説で登場
サービスマネジメントにおける“サービス継続管理”の活動において、組織は、サービス継続計画を作成し、実施し、維持しなければならない。“サービス継続の発動の基準及び…
正解:平常業務の状態に復帰するための手順
要点:サービス継続計画は「平常業務への復帰手順」まで含める
サービス継続計画には、発動の基準と責任、重大な停止時に実施する手順に加えて、平常業務の状態に復帰するための手順を含めなければならない。復旧はサービスを暫定的に動かして終わりではなく、通常運用へ戻すところまでを計画しておく必要があるためである。変更の判断基準は変更管理、容量・能力の予測は容量・能力管理、サービス間の依存関係は構成管理やサービスカタログが扱う事項である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。