スループットとは?するーぷっと
スループットとは、単位時間あたりに処理できる仕事の量。毎秒のトランザクション数や1時間あたりのバッチ件数で表す。容量・能力管理では、業務部門の「件数がこれだけ増える」という予測をこの指標へ翻訳し、そこから必要なCPU・回線・多重度を見積もる出発点として使う。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
業務部門が語るのは件数や人数であり、調達できるのは機器と回線である。この2つは直接つながらないため、間に「単位時間あたり何件さばけるか」という共通の物差しを置いて変換する。容量計画は現行の測定値と将来の業務予測の突き合わせで作られるため、平常時のスループットを測って持っていない現場は、増強の根拠を示せない。
具体例
現行が毎秒50件、月末ピークの要求が毎秒120件と見積もれれば、能力不足を数字で言える。多重度を上げる、処理時間帯を分散する、機器を増やすの3案に、それぞれ費用と実現時期を付けて示し、投資判断を業務側へ渡す。
試験での引っ掛け
応答時間とは別の指標である。多重度を上げるとスループットは伸びても1件あたりの応答時間は悪化することがあり、片方だけを示す改善報告は誤解を招く。資源の利用率が高い領域では待ち行列が急に伸び、両方が同時に劣化する。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問20(IPA)
シングルジョブで動作するコンピュータシステムがある。平均ターンアラウンドタイムAとスループットTの関係として、適切なものはどれか。
正解:A×T≒1
要点:シングルジョブではスループットは平均TATの逆数
シングルジョブでは一度に1件しか処理しないため、1件当たりの所要時間(平均ターンアラウンドタイムA)の逆数が単位時間当たりの処理件数(スループットT)になる。すなわちT≒1/Aであり、変形するとA×T≒1が成り立つ。
出典:令和4年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問11(IPA)解説で登場
サービスマネジメントの容量・能力管理における、オンラインシステムの容量・能力の利用の監視についての注意事項のうち、適切なものはどれか。
正解:応答時間やCPU使用率などの複数の測定項目を定常的に監視する。
要点:容量・能力は複数の指標を、実負荷のかかる時間帯に定常監視する
容量・能力の利用の監視では、応答時間、スループット、CPU使用率、メモリやディスクの使用率など複数の測定項目を、通常運用の中で定常的に監視する必要がある。単一の指標では原因の切分けができず、また実際の負荷がかかるオンライン時間帯こそ測定すべき対象である。監視しきい値はSLAの目標値そのものではなく、目標に達する前に手を打てる水準に設定する。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの2 コンピュータシステム > 2. システムの評価指標 > (1) システムの性能特性と評価に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。