MTRS(平均サービス回復時間)とは?
MTRS(平均サービス回復時間)とは、サービスが停止してから、利用可能な状態に回復するまでの平均時間。ITILが可用性管理のKPI例として挙げる保守性の指標で、検知・診断・修復・確認までを含む。
ITサービスマネージャ試験の過去問では5回出題されています(2016年度〜2024年度)。
えむてぃーあーるえす
MTRS(平均サービス回復時間)の意味
サービスが停止してから、利用可能な状態に回復するまでの平均時間。ITILが可用性管理のKPI例として挙げる保守性の指標で、検知・診断・修復・確認までを含む。
MTRS(平均サービス回復時間)の具体例
年間5,020時間提供するサービスで、6時間の停止が2回、3時間の停止が2回起きた場合、総ダウンタイム18時間 ÷ 4回 = MTRSは4.5時間。
MTRS(平均サービス回復時間)は試験でどう引っ掛けられる?
部品の修理時間(MTTR)ではなく、利用者がサービスを使えるようになるまでの時間である点が違い。短縮するには検知の早期化と手順の整備が効く。
MTRS(平均サービス回復時間)と関連する用語
MTRS(平均サービス回復時間)が出た過去問
“ITサービスが必要とされるときに、合意した条件の下で要求された機能を果たせる状態にある能力”について、定義し、分析し、計画し、測定し、改善する活動を行うITI…
正解:可用性管理
要点:可用性を定義・計画・測定・改善するのは可用性管理
必要とされるときに合意した条件下で要求された機能を果たせる能力は「可用性」の定義であり、これを定義・分析・計画・測定・改善するのが可用性管理プロセスである。可用性管理はMTBFやMTRSといった指標を用いて設計段階から可用性を作り込み、SLAの可用性目標を満たせるようにする。災害時の継続性はITサービス継続性管理が別途扱う。
出典:平成28年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 am2 問3(IPA)ITILでは、可用性管理におけるKPIの例として、保守性の指標である平均サービス回復時間(MTRS)の短縮を挙げている。年間5,020時間提供するサービスにおい…
正解:10
要点:MTRSは総停止時間を停止回数で割った平均回復時間
MTRS(平均サービス回復時間)は、サービス停止の総時間を停止回数で割って求める保守性の指標である。本問では停止時間の合計が6+14=20時間、停止回数が2回なので、20÷2=10時間となる。年間提供時間5,020時間は可用性の計算には使うが、MTRSの算出には用いない点に注意する。
出典:平成28年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 am2 問12(IPA)“ITサービスが必要とされるときに、合意した条件の下で要求された機能を果たせる状態にある能力”について、定義し、分析し、計画し、測定し、改善する活動を行うITI…
正解:可用性管理
要点:可用性を定義・計画・測定・改善するのは可用性管理
必要とされるときに合意した条件下で要求された機能を果たせる能力とは「可用性」の定義であり、これを定義・分析・計画・測定・改善するのが可用性管理プロセスである。MTBFやMTRSなどの指標で現状を把握し、設計段階から可用性を作り込んでSLAの目標を満たすようにする。
出典:平成30年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 am2 問2(IPA)ITIL 2011 editionでは、可用性管理におけるKPIの例として、平均サービス・インシデント間隔(MTBSI)の改善を挙げている。あるITサービスでサ…
正解:MTBSI > MTBF > MTRS
要点:MTBSI=MTBF+MTRS。総経過時間と稼働時間を割る対象を取り違えない
稼働開始からの総経過時間2,020時間、使用可能時間2,000時間、停止2回(合計20時間)なので、MTBFは2,000÷2=1,000時間、MTRSは20÷2=10時間となる。MTBSIはインシデント発生の間隔なので稼働時間と停止時間を合わせた2,020÷2=1,010時間である。MTBSI=MTBF+MTRSの関係が成り立つため、常にMTBSIが最大になる。
出典:令和4年度 春期 ITサービスマネージャ試験 am2 問3(IPA)ITIL4の可用性管理プラクティスにおいて、障害発生後のサービスの回復の速さを測定する指標はどれか。
正解:MTRS
要点:回復の速さはMTRS。MTBFやMTBSIは故障の起こりにくさ
MTRS(Mean Time to Restore Service)は、サービスが中断してから回復するまでに要した時間の平均で、まさに障害発生後の回復の速さを表す指標である。MTBFは中断せずに稼働できた時間の平均、平均サービス・インシデント間隔(MTBSI)はインシデントの発生間隔で、いずれも故障の起こりにくさを示す。合計ダウンタイムは総量であって速さの指標ではない。
出典:令和6年度 春期 ITサービスマネージャ試験 am2 問4(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。