稼働品質率とは?かどうひんしつりつ
稼働品質率とは、システムの規模や運用費に対して障害の影響がどれだけ小さいかを表す複合的な指標。障害による損失額や停止時間を、資産規模や年間運用費で割った形で定義され、値が小さいほど品質が高いと評価する。定義式は組織によって異なり、試験では問題文に与えられた式で計算する。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
停止時間の絶対値だけを見ると、規模の大きなシステムほど不利に映り、小さなシステムで繰り返す障害が過小評価される。複数のシステムを横並びで比べ、改修投資の優先順位を決めるには、規模で割った物差しが要る。稼働率やMTBFのような単一の信頼性指標に、金額や規模の観点を掛け合わせたのがこの種の複合指標で、月次のサービスレビューの報告値として使われる。
具体例
年間の停止起因損失500万円・総運用費5億円のシステムと、損失100万円・運用費5,000万円のシステムを比べると、比率は1%と2%になり、規模の小さい後者のほうが品質は劣ると判定できる。
試験での引っ掛け
覚えた式ではなく問題文に与えられた定義式で計算する。値が小さいほどよいのか大きいほどよいのかは式の向きで決まり、稼働率(大きいほどよい)と同じ感覚で読むと逆になる。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(IPA)
システムの信頼性を測る指標の一つに稼働品質率がある。年間の稼働品質率で評価される信頼性が最も高いシステムはどれか。ここで、稼働品質率は次の式で算出し、システムの…
正解:C
要点:稼働品質率は規模当たりの障害回数で、小さいほど良い
稼働品質率は迷惑を掛けた回数を資産規模(総運用費用)で割った値なので、値が小さいほど信頼性が高い。オンラインとバッチの合計回数で計算すると、Aは15÷120=0.125、Bは12÷100=0.12、Cは8÷80=0.10、Dは9÷60=0.15となり、Cが最小となる。回数の絶対値ではなく規模当たりで比べる点が要点である。
出典:令和3年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問2(IPA)
システムの信頼性を測る指標の一つに稼働品質率がある。年間の稼働品質率で評価される信頼性が最も高いシステムはどれか。ここで、稼働品質率は次の式で算出し、システムの…
正解:C
要点:率が小さいほど良い指標。分母は総運用費用で統一して比較する
稼働品質率は迷惑回数÷資産規模なので、値が小さいほど信頼性が高い。オンラインとバッチの迷惑回数を合計し総運用費用で割ると、A=15/120=0.125、B=12/100=0.12、C=8/80=0.10、D=9/60=0.15となる。最小はCなので、信頼性が最も高いのはCである。オンライン稼働時間はこの式では使わないダミーの数値である。
出典:令和5年度 春期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問9(IPA)
システムの信頼性を測る指標の一つに稼働品質率がある。年間の稼働品質率で評価される信頼性が最も高いシステムはどれか。ここで、稼働品質率は次の式で算出し、システムの…
正解:C
要点:分子は迷惑回数の合計、分母は総運用費用。小さいほど良い
稼働品質率は迷惑回数÷資産規模なので、値が小さいほど信頼性が高い。オンラインとバッチの回数を合計して総運用費用で割ると、A=15/120=0.125、B=12/100=0.12、C=8/80=0.10、D=9/60=0.15となり、最小はCである。オンライン稼働時間はこの式では使わない数値なので惑わされないこと。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。