レビューとは?れびゅー
レビューとは、成果物を関係者で検討し、欠陥を早期に発見する活動。公式度の高い順に、モデレータが進行して記録も残すインスペクション、作成者が説明して参加者が机上で振る舞いを追うウォークスルー、参加者が役割を持ち回るラウンドロビンがある。設計工程で行うものをデザインレビューと呼ぶ。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
欠陥は後の工程で見つかるほど手戻りが大きく、設計の誤りをコード完成後に直せば設計・実装・テストをまとめてやり直すことになる。動かして確かめられない上流の成果物から欠陥を出す手段として、人の目で読み合わせる場を工程として切り出したのがレビューである。IPAのシラバスでも要件定義書は取得者と供給者が共同でレビューすると定めており、午前I(科目A-1)では技法の公式度の序列が問われる。
具体例
GitHubやGitLabのプルリクエストは、変更差分に第三者が指摘を残し、承認が無いとマージできないよう設定できるレビューの実装例。形式の定義としてはIEEE 1028が、インスペクション・ウォークスルー・監査といった種別と参加者の役割を規定している。
試験での引っ掛け
インスペクションは「最も公式・モデレータ主導・記録を残す」、ウォークスルーは「作成者主導で比較的非公式」で、主導者を入れ替えた選択肢が定番。またレビューは欠陥を摘出するまでが役割で、その場で修正方法を決める場でも、作成者を評価する場でもない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問19(IPA)解説で登場
ITサービスマネジメントにおけるサービスレベル管理の説明はどれか。
正解:あらかじめ定めた間隔で,サービス目標に照らしてサービスの傾向及びパフォーマンスを監視する。
要点:サービスレベル管理はSLA目標と実績を定期的に監視・報告する
サービスレベル管理は、SLAで合意したサービス目標が達成できているかを継続的に監視し、傾向やパフォーマンスを定期的にレビューして報告・改善につなげるプロセスである。合意した目標に照らして定期的に測るという点が中心になる。他の選択肢はそれぞれ別のプロセスの説明である。
出典:平成30年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問17(IPA)
出典:平成30年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問19(IPA)解説で登場
JIS Q 20000-1:2012(サービスマネジメントシステム要求事項)は、サービスマネジメントシステム(以下、SMSという)及びサービスのあらゆる場面でP…
正解:サービスの設計、移行、提供及び改善のためにSMSを導入し、運用する。
要点:SMSのDoはSMSを導入し運用する段階
JIS Q 20000-1におけるPDCAでは、Planは「SMSを確立・文書化・合意すること」、Doは「サービスの設計・移行・提供・改善のためにSMSを導入し運用すること」、Checkは「監視・測定・レビューして報告すること」、Actは「継続的改善のための処置を実施すること」に対応する。
出典:令和元年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問16(IPA)
作業成果物の作成者以外の参加者がモデレータとしてレビューを主導する役割を受け持つこと、並びに公式な記録及び分析を行うことが特徴のレビュー技法はどれか。
正解:インスペクション
要点:インスペクションはモデレータ主導の最も公式なレビュー
インスペクションは、あらかじめ役割を決めた参加者が集まり、作成者以外のモデレータが進行を主導して行う最も公式度の高いレビュー技法である。事前に資料を配って準備したうえで会議を開き、指摘事項を公式に記録・分類して分析し、是正の完了までを追跡する点が特徴である。
出典:令和2年度 10月試験 高度試験 午前Ⅰ 問17(IPA)
アジャイル開発手法の説明のうち、スクラムのものはどれか。
正解:プロダクトオーナなどの役割、スプリントレビューなどのイベント、プロダクトバックログなどの作成物、及びルールから成るソフトウェア開発のフレームワークである。
要点:スクラムは役割・イベント・作成物・ルールから成る反復開発の枠組み
スクラムは、プロダクトオーナ・スクラムマスタ・開発者という役割、スプリントプランニングやスプリントレビューなどのイベント、プロダクトバックログやインクリメントといった作成物、そしてそれらを結び付けるルールから構成される軽量なフレームワークである。短い反復(スプリント)ごとに動くソフトウェアを作り、検査と適応を繰り返す点が特徴である。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 4. 統合・テスト > (12) システム統合及びシステム検証テスト結果の評価に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。