UMLとは?ゆーえむえる
UML(Unified Modeling Language:統一モデリング言語)は、オブジェクト指向の分析・設計で使う標準化された表記法。構造を表す図(クラス図・オブジェクト図・コンポーネント図)と、振る舞いを表す図(ユースケース図・アクティビティ図・シーケンス図・状態マシン図)に大別され、仕様はOMGが管理する。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
オブジェクト指向の設計手法が乱立した1990年代前半は、提唱者ごとに記法が違い、同じ意図の図でも矢印の意味が相手に通じなかった。ブーチ法・OMT法・OOSE法の記法を統合して一本化したのがUMLで、1997年にOMGが標準として採択した。午前I(科目A-1)では作図能力ではなく、どの図が何を表すかの対応と、汎化・集約といった関係の意味が問われる。
具体例
ユースケース図はアクタ(外部の利用者や外部システム)と機能の関係を描いてシステムの範囲を明示し、シーケンス図はオブジェクト間のメッセージを時間順に並べる。アクティビティ図は分岐と並行を含む処理の流れを表し、並行を合流させる二重線は分岐したすべての経路の完了を待ち合わせる。作図にはastah*やPlantUMLが使われる。
試験での引っ掛け
汎化は「is-a関係(〜の一種である)」、集約・コンポジションは「部品と全体の関係」で、白抜き三角とひし形の意味を取り違えやすい。またオブジェクト図はある時点のインスタンスのスナップショットであり、クラス図とは抽象度が異なる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問16(IPA)
UMLのユースケース図の説明はどれか。
正解:システムとアクタの相互作用を表現する。
要点:ユースケース図はアクタとシステムの相互作用を描く
ユースケース図は、システムの外部にいるアクタ(利用者や外部システム)と、システムが提供する機能単位であるユースケースとの関係を描く図である。システムの振る舞いを利用者の視点から俯瞰し、要件定義の段階で範囲を合意するために使われる。
出典:平成28年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問25(IPA)
表は,ビジネスプロセスをUMLで記述する際に使用される図法とその用途を示している。表中のbに相当する図法はどれか。ここで,ア~エは,a~dのいずれかに該当する。
正解:ユースケース図
要点:ユースケース図は外部から見た機能とアクタの関係を描く
bは「システムが提供する機能単位と利用者との関連」を記述する図法である。システムの外部から見た機能とアクタ(利用者)の関わりを表すのはユースケース図であり、要件定義で機能の洗い出しに使われる。aはクラス図、cはステートチャート図、dはコラボレーション図に対応する。
出典:平成30年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問23(IPA)
業務プロセスを可視化する手法としてUMLを採用した場合の活用シーンはどれか。
正解:複数の観点でプロセスを表現するために、目的に応じたモデル図法を使用し、オブジェクトモデリングのために標準化された記述ルールで表現する。
要点:UMLは標準化された複数の図で構造と振る舞いを表す
UML(統一モデリング言語)は、オブジェクト指向に基づく標準的な記述ルールをもつモデリング言語で、クラス図・ユースケース図・アクティビティ図・シーケンス図など複数の図を用いて、構造と振る舞いという異なる観点から対象を表現できる。業務プロセスの可視化では、目的に応じた図を使い分ける点が特徴となる。
出典:令和2年度 10月試験 高度試験 午前Ⅰ 問9(IPA)
UMLを用いて表した図のデータモデルから、“部品”表、“納入”表及び“メーカ”表を関係データベース上に定義するときの解釈のうち、適切なものはどれか。
正解:部品番号とメーカ番号の組みを“納入”表の候補キーの一部にできる。
要点:多対多を表す関連クラスは両側の主キーを外部キーとして持つ
“納入”は“部品”と“メーカ”の両方に多対1で結び付く関連クラスなので、“納入”表は部品番号とメーカ番号の双方を外部キーとして持つ。同じ部品を同じメーカから複数回納入しうるので、部品番号とメーカ番号だけでは行を一意に識別できないが、納入日などと組み合わせれば候補キーになる。つまり部品番号とメーカ番号の組みは候補キーの一部として使える。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 1. システム要件定義・ソフトウェア要件定義 > (6) ソフトウェアの境界及び要件の定義に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。