ソフトウェア品質特性(ISO/IEC 25010)とは?そふとうぇあひんしつとくせい
ソフトウェア品質特性(ISO/IEC 25010)とは、ソフトウェアの品質を評価する観点を体系化した国際規格で、国内では JIS X 25010。製品品質モデルを機能適合性・性能効率性・互換性・使用性・信頼性・セキュリティ・保守性・移植性の8特性に分け、それぞれをさらに副特性へ細分する。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
「品質が良い」という言葉は立場によって中身が違い、開発側は不具合の少なさ、利用部門は使いやすさ、運用側は直しやすさを指す。同じ語で別のものを指したまま議論すると、要求が抜けたまま合意が成立してしまう。共通の語彙と分類を先に固定し、観点ごとに漏れなく取り決めるための物差しがこの規格である。
具体例
官公庁や大企業の調達仕様書は「JIS X 25010 の品質特性に沿って品質目標を設定すること」という書き方をよく採り、保守性の副特性である解析性・修正性・試験性をどこまで求めるかを個別に取り決める。IPA の非機能要求グレードも、同じ観点を実務向けに具体化した道具にあたる。
試験での引っ掛け
品質を測る観点を定めた規格であって、良い品質の作り方(プロセス)を定めた規格ではない。開発プロセスの成熟度を段階で測る CMMI や、マネジメントシステムの要求事項である JIS Q 9001 とは目的が違う。使用性を見た目の良さに限定して覚えるのも誤りで、習得性・運用操作性・アクセシビリティなどを含む。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問16(IPA)
ソフトウェアの品質特性のうちの保守性に影響するものはどれか。
正解:ソフトウェアにある欠陥の診断又は故障原因の追究,及びソフトウェアの修正箇所を識別しやすいかどうか。
要点:保守性の副特性は解析性・変更性・安定性・試験性
保守性は、修正のしやすさに関わる品質特性である。欠陥の診断や故障原因の特定、修正すべき箇所の識別のしやすさは解析性と呼ばれ、保守性の副特性に含まれる。他の選択肢は使用性・信頼性・効率性の説明であり、保守作業のしやすさとは別の観点である。
出典・参考
公式シラバスの4 開発技術 > 1. システム要件定義・ソフトウェア要件定義 > (6) ソフトウェアの境界及び要件の定義に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。