継続的改善とは?けいぞくてきかいぜん
継続的改善とは、JIS Q 20000-1(ISO/IEC 20000-1)が組織に求める、サービスマネジメントシステム(SMS)とサービスの適切性・妥当性・有効性を絶えず高めていく活動。改善の機会を評価する基準をあらかじめ決め、承認した改善活動を管理するところまでが要求事項。
最終更新:2026-10-07
この語が出る過去問を解く →背景
サービスの品質は作り込んだ時点で固定されず、利用者数・業務量・技術の変化によって相対的に劣化していく。それでも不適合が出たときだけ直す運用にしていると、規格が求める有効性の向上は起きない。問題が起きていない状態からさらに上を目指す活動を、任意の努力ではなく要求事項として明文化したのがこの項目。午前I(科目A-1)では、運用が専門外の受験者に是正処置との役割の違いが問われる。
具体例
プロセスアセスメントで現状のプロセス能力水準(成熟度)を測り、目標水準とのギャップ分析から改善対象を絞る。改善の効果はKPI(重要業績評価指標)で測り、上位のKGI(重要目標達成指標)につながっているかを確かめる。CMMIは能力水準を段階で示す代表的なモデル。
試験での引っ掛け
是正処置と役割が違う。是正処置は起きてしまった不適合の原因を取り除く事後対応、継続的改善は不適合が無くても水準を上げにいく活動。「不適合がゼロなので改善計画は不要」は規格の要求に反する。評価基準を改善案が出てから作るのも順序が逆で、基準は先に決めておく。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問20(IPA)解説で登場
図は、ITIL 2011 editionのサービスライフサイクルの各段階の説明と流れである。a〜dの段階名の適切な組合せはどれか。 aの段階:ITサービス及びI…
正解:a=サービスストラテジ、b=サービスデザイン、c=サービストランジション、d=サービスオペレーション
要点:ITILは戦略→設計→移行→運用、全体を継続的改善が包む
ITILのサービスライフサイクルは、サービスストラテジ(戦略の確立)→サービスデザイン(サービスの設計)→サービストランジション(テストと本番移行)→サービスオペレーション(日々の提供と支援)の順に進み、これらすべてを継続的サービス改善が取り巻く構成である。設問のa〜dの説明はこの順序どおりに並んでいる。
出典:平成30年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問19(IPA)解説で登場
JIS Q 20000-1:2012(サービスマネジメントシステム要求事項)は、サービスマネジメントシステム(以下、SMSという)及びサービスのあらゆる場面でP…
正解:サービスの設計、移行、提供及び改善のためにSMSを導入し、運用する。
要点:SMSのDoはSMSを導入し運用する段階
JIS Q 20000-1におけるPDCAでは、Planは「SMSを確立・文書化・合意すること」、Doは「サービスの設計・移行・提供・改善のためにSMSを導入し運用すること」、Checkは「監視・測定・レビューして報告すること」、Actは「継続的改善のための処置を実施すること」に対応する。
出典:令和5年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問20(IPA)解説で登場
JIS Q 20000-1:2020(サービスマネジメントシステム要求事項)によれば、組織は、サービスレベル目標に照らしたパフォーマンスを監視し、レビューし、顧…
正解:あらかじめ定めた間隔で実施する。
要点:サービスレベルのレビューはあらかじめ定めた間隔で実施する
JIS Q 20000-1:2020は、サービスレベル目標に照らしたパフォーマンスの監視・レビュー・報告を求めており、レビューはあらかじめ定めた間隔で行うことを規定している。事象が起きたときだけ実施するのではなく、定期的に実施して継続的改善につなげるという考え方である。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 2. 情報セキュリティ管理 > (5) 情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。