重大インシデントとは?じゅうだいいんしでんと
重大インシデントとは、事業への影響が特に大きいとしてあらかじめ定めた基準に該当したインシデント。通常のインシデント手順とは別に、専任の指揮者を立て、上位の権限者を含む体制で対応する。JIS Q 20000-1では、重大インシデントの分類基準と対応手順を文書化し、あらかじめ合意しておくことが要求事項になっている。
最終更新:2026-10-06
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影響の大きい障害ほど、判断を迫られる回数が多く、時間の余裕が少ない。そのときに「これは誰が指揮するのか」「経営へいつ上げるのか」を現場で相談していては動けない。だから、平時のうちに該当条件と体制と連絡経路を決めておき、条件に触れた瞬間に別の手順へ切り替える、という設計になっている。
具体例
基幹の受注サービスが全面停止したときに、一次対応者の判断で重大インシデントを宣言し、専任の指揮者を立てて、経営層への逐次報告と顧客への告知を復旧作業と並行で回す。全日本空輸が2016年に国内線の搭乗手続システム障害で数百便を欠航させた事例のように、影響が対外に及ぶ規模では告知と問合せ対応の体制が復旧作業と同じ重みを持つ。
試験での引っ掛け
基準を発生後に決めるのでは要求を満たさない——分類基準と手順をあらかじめ文書化しておくことがそのまま要求事項である。もう一つ、重大インシデントと問題は別の記録で、重大かどうかは影響の大きさの区分であり、根本原因の追究は別に問題として起票する。復旧したら閉じてよいのはインシデントの側で、原因未特定のまま問題まで閉じるのは誤りである。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。