バリューチェーン分析とは?ばりゅーちぇーんぶんせき
バリューチェーン分析とは、企業活動を主活動(購買物流・製造・出荷物流・販売/マーケティング・サービス)の5つと、支援活動(全般管理、人事・労務管理、技術開発、調達活動)の4つに分解し、どの活動が付加価値を生みどこにコストが乗っているかを見て競争優位の源泉を特定する手法。IT投資をどの活動に集中させるかの判断根拠になる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
企業を一つの塊として見ていると、利益の源泉が営業力なのか調達なのか保守なのかを議論できず、コスト削減の号令が一律の経費削減に化けてしまう。活動の連なりに分けて価値とコストを割り付ければ、削ってはいけない活動と外へ出してよい活動が分かれる。アウトソーシング範囲の決定や、取引先を含めた企業間の価値連鎖(バリューシステム)の設計もこの延長線上にある。
具体例
コマツはKOMTRAX(建設機械の稼働情報を遠隔で収集する仕組み)によって、販売後の「サービス」活動を差別化の軸に育てた。主活動のどこに情報技術を効かせるかを決めた例として、システム化構想の投資対象を説明するときに使いやすい。
試験での引っ掛け
支援活動は「全般管理・人事労務管理・技術開発・調達活動」の4つで、「製造」「出荷物流」は主活動側。支援活動の調達活動と主活動の購買物流は別物で、前者は仕入れる仕組みづくり、後者は資材の受入れ・保管を指す。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問7(IPA)解説で登場
環境分析の代表的なフレームワークについて,外部環境を分析するものと内部環境を分析するもので整理した図のcに当てはまるものはどれか。ここで,ア〜エはa〜dのいずれ…
正解:SWOT分析
要点:SWOT分析は内部と外部の分析結果を統合して整理する枠組み
外部環境の分析にはマクロ環境を見るPEST分析と、業界構造を見るファイブフォース分析があり、内部環境の分析にはVRIO分析とバリューチェーン分析がある。3C分析は顧客・競合という外部と自社という内部の両方を扱い、その内外の分析結果を強み・弱み・機会・脅威に整理して戦略の方向性を導くのがSWOT分析である。したがって内外双方を統合する位置にあるcはSWOT分析となる。
出典:平成29年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問6(IPA)
バリューチェーンでは,付加価値を生み出す事業活動を,五つの主活動と四つの支援活動に分類している。支援活動に該当するものはどれか。
正解:技術開発
要点:支援活動は全般管理・人事労務管理・技術開発・調達活動の4つ
ポーターのバリューチェーンでは、事業活動を主活動と支援活動に分ける。主活動は購買物流・製造・出荷物流・販売およびマーケティング・サービスの5つ、支援活動は全般管理(インフラストラクチャ)・人事労務管理・技術開発・調達活動の4つである。したがって技術開発が支援活動に該当する。
出典:令和7年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問6(IPA)
バリューチェーンの説明はどれか。
正解:企業活動を、五つの主活動と四つの支援活動に区分し、企業の競争優位の源泉を分析するフレームワーク
要点:バリューチェーンは5主活動と4支援活動で優位を探る
バリューチェーンはM.ポーターが提唱した分析枠組みで、企業活動を購買物流・製造・出荷物流・販売とマーケティング・サービスの5つの主活動と、全般管理・人事労務管理・技術開発・調達活動の4つの支援活動に分ける。どの活動で付加価値やコスト優位が生まれているかを見極め、競争優位の源泉を特定する。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの8 経営戦略 > 1. 経営戦略手法 > (3) 事業戦略に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。