PEST分析とは?ぺすとぶんせき
PEST分析とは、自社では制御できないマクロ環境を、政治・法規制(Politics)、経済(Economy)、社会・文化(Society)、技術(Technology)の4つの観点から洗い出し、事業機会と脅威を把握する手法。中長期の事業戦略・IT戦略の立案では、規制と技術の変化点を押さえて投資判断の前提条件を置くために使う。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
事業計画は今の延長で書かれやすく、法改正や人口動態のように数年かけて効いてくる変化は議論の外に置かれがちである。ところが基幹システムの投資回収は5年から10年に及び、その間に前提が変われば計画ごと作り直しになる。PESTは、自社の努力では動かせない外部要因を先に並べて戦略の前提を明示するための枠組みで、中期経営計画の冒頭に据えられることが多い。
具体例
インボイス制度と改正電子帳簿保存法への対応(P)、円安による調達費の上昇(E)、生産年齢人口の減少(S)、生成AIの実用化(T)を並べ、人手不足を自動化投資で補う方針を中期計画の重点課題として設定する、といった使い方をする。
試験での引っ掛け
PESTが扱うのはマクロ環境(外部・制御不能)だけで、自社の経営資源や業界内の競合関係は対象外。競合・買い手・売り手はファイブフォース、自社の強み弱みはSWOTの内部要因側にあたる。SocietyはSocial(社会・文化・人口動態)であって「社内」ではない。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問7(IPA)解説で登場
環境分析の代表的なフレームワークについて,外部環境を分析するものと内部環境を分析するもので整理した図のcに当てはまるものはどれか。ここで,ア〜エはa〜dのいずれ…
正解:SWOT分析
要点:SWOT分析は内部と外部の分析結果を統合して整理する枠組み
外部環境の分析にはマクロ環境を見るPEST分析と、業界構造を見るファイブフォース分析があり、内部環境の分析にはVRIO分析とバリューチェーン分析がある。3C分析は顧客・競合という外部と自社という内部の両方を扱い、その内外の分析結果を強み・弱み・機会・脅威に整理して戦略の方向性を導くのがSWOT分析である。したがって内外双方を統合する位置にあるcはSWOT分析となる。
出典:平成29年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問14(IPA)
企業が実施するマクロ環境分析のうち,PEST分析によって戦略を策定している事例はどれか。
正解:法規制,景気動向,流行の推移や新技術の状況を把握し,自社の製品改善の方針を決定する。
要点:PEST分析は政治・経済・社会・技術のマクロ環境を捉える
PEST分析は、自社では動かせないマクロ環境を政治(Politics)・経済(Economy)・社会(Society)・技術(Technology)の4側面から捉える手法である。法規制は政治、景気動向は経済、流行の推移は社会、新技術の状況は技術に対応しており、これらを踏まえて製品改善の方針を決めるのはPEST分析の典型的な適用例である。
出典:令和4年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問11(IPA)
企業が実施するマクロ環境分析のうち、PEST分析によって戦略を策定している事例はどれか。
正解:法規制、景気動向、流行の推移や新技術の状況を把握し、自社の製品改良の方針を決定する。
要点:PEST分析は政治・経済・社会・技術のマクロ環境を捉える
PEST分析は、企業が制御できないマクロ環境をPolitics(政治・法規制)、Economy(経済・景気動向)、Society(社会・流行や価値観)、Technology(技術動向)の4側面から捉える手法である。法規制、景気動向、流行の推移、新技術の状況を把握して方針を決める事例がこれに当たる。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの8 経営戦略 > 2. マーケティング > (1) マーケティング理論に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。