バランススコアカード(BSC)とは?ばらんすすこあかーど
バランススコアカード(BSC)とは、「財務」「顧客」「業務プロセス」「学習と成長」の4つの視点から業績を測り、財務指標に偏らない戦略実行管理を行う手法。各視点にCSF(重要成功要因)とKPIを設定し、視点間の因果関係を戦略マップで結んで、戦略を現場の行動指標まで落とし込む。シラバスでは、事業戦略の成果指標の設定とIT投資効果の評価の両方で挙がる。
最終更新:2026-10-06
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財務指標は過去の結果であり、人材育成や顧客関係づくりのように効果が遅れて現れる活動は、当期には費用としてしか映らない。短期の利益だけで評価すれば、将来の稼ぐ力を削る判断が正しく見えてしまう。BSCは結果指標(財務)に先行指標(顧客・プロセス・学習と成長)を組み合わせ、いま何をしているかと将来の成果を同じ表に載せることで、戦略が実行に翻訳されているかを点検できるようにした。
具体例
情報システム部門の目標設定では、「学習と成長」でデータ活用人材の育成人数、「業務プロセス」で分析依頼のリードタイム、「顧客」で事業部門の利用率、「財務」で施策による利益寄与を測り、上流の指標が下流の成果を先行して動かしているかを役員会に示す。
試験での引っ掛け
人材育成・スキル・組織風土・情報システム基盤に関する指標は「学習と成長の視点」に入り、他の3視点の先行指標にあたる。顧客満足度は顧客の視点、リードタイムや不良率は業務プロセスの視点。KGIは最終到達目標、CSFはそれを達成する鍵、KPIは達成度を測る指標で、階層が違う。
関連用語
出た過去問
出典:令和6年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問12(IPA)
バランススコアカードにおける業績評価指標のうち,“学習と成長の視点”に分類されるものはどれか。
正解:従業員の特許取得件数
要点:学習と成長の視点は人材や組織の能力を測る指標
バランススコアカードは財務、顧客、内部業務プロセス、学習と成長の4視点で業績を評価する。学習と成長の視点は、人材のスキル、情報システム基盤、組織風土といった将来の成長を支える無形資産に関する指標を扱う。従業員の特許取得件数は人材の能力開発の成果を示すため、この視点に該当する。
出典:令和7年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問11(IPA)
次の記述は、バランススコアカードによる戦略マップの四つの視点において、ある視点とそれ以外の視点との関係性について、R.S.キャプランとD.P.ノートンが説明した…
正解:学習と成長の視点
要点:学習と成長の視点は他の三視点の先行指標となる
人材、情報技術、組織風土といった無形資産を扱うのは学習と成長の視点である。戦略マップでは、この視点の改善が内部プロセスを改善し、それが顧客価値の向上、最終的に財務成果につながるという因果連鎖で描かれるため、他の三つの視点に対する先行指標と位置づけられる。
出典・参考
公式シラバスの3 事業戦略の実現可能性確認 > 3-4 事業戦略展開における活動・成果指標の設定に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。