傾向分析とは?けいこうぶんせき
傾向分析とは、過去の実績データの時間的な推移から将来の値を予測する手法。容量・能力管理では資源使用量の伸びから増設時期を見積もり、問題管理ではインシデントのデータと傾向を分析して背後にある問題を特定するために使う。回帰分析などの統計手法を用いる。
最終更新:2026-10-06
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資源の増設も要員の増強も、必要になってから手配したのでは間に合わない。調達と構築のリードタイムのぶんだけ先を読む必要があり、その根拠になるのが監視で溜め続けた実績データである。JIS Q 20000も問題管理に「インシデントのデータ及び傾向を分析して問題を特定する」ことを求めており、傾向分析は容量管理と問題管理の両方に顔を出す。
具体例
Zabbixで採取した過去24か月のディスク使用量を回帰直線で外挿し、使用率が90%に達する時期を翌年6月と見積もって、期初の予算に増設費を計上する。
試験での引っ掛け
傾向分析は過去の延長でしか予測できず、構成変更や制度改正による業務量の急変には対応できない。前提が変わる場合は分析的モデリングやシミュレーションを併用する。「過去実績=傾向分析」「構成変更後の予測=モデリング」の対応が問われる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:平成29年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問8(IPA)解説で登場
ITサービスマネジメントにおける、インシデント及びサービス要求管理の主な活動はどれか。
正解:インシデントの解決とサービスの回復
要点:インシデント管理の目的は原因究明より早期のサービス回復
インシデント及びサービス要求管理の目的は、合意した時間内にサービスを通常の状態へ回復させ、事業への影響を最小にすることである。したがって主な活動はインシデントの解決とサービス回復になる。根本原因の究明、既知の誤りの記録、傾向分析と予防処置はいずれも問題管理の役割である。
出典:平成29年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問18(IPA)
プロジェクト管理で使用する分析技法のうち、傾向分析の説明はどれか。
正解:時間の経過に伴うプロジェクトのパフォーマンスの変動を分析する。
要点:傾向分析は時系列でパフォーマンスの推移を読む技法
傾向分析は、実績データを時系列に並べてパフォーマンスの推移を調べ、今後の見通しを立てる技法である。EVMの指標を期間ごとに追って改善しているのか悪化しているのかを読み取るような使い方をする。図を用いた原因分析や、選択肢の期待値比較とは別の技法である。
出典・参考
公式シラバスの2 サービスマネジメントシステムの計画及び運用 > 2-8 解決及び実現 (1) インシデント管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。