プロジェクト憲章とは?ぷろじぇくとけんしょう
プロジェクト憲章とは、プロジェクトを組織として正式に発足させ、プロジェクトマネージャの任命と権限の範囲を明文化する文書。目的、成果物の概要、前提と制約、概算の予算と期間、主要な関係者を簡潔に記し、スポンサーの承認をもって成立する。以降の計画はすべてこの承認を土台に作る。
最終更新:2026-10-06
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他部門の要員や予算を動かす権限は、担当者の熱意では生まれない。誰の権限で始まった活動なのかが書面で示されていないと、繁忙期に要員を引き上げられたり、スコープを口頭で足されたりしたときに押し戻す根拠が無くなる。憲章は、その根拠を活動の最初に一枚で固定しておくための文書である。
具体例
監視基盤をZabbixからDatadogへ移す案件では、目的(アラートの一元化と当番負荷の軽減)、概算予算、期間、プロジェクトマネージャの権限(対象システムの運用担当への作業依頼権)を記し、情報システム部門長の承認を得て発足させる。JIS Q 21500やPMIのPMBOKガイドも、この文書を立上げの出力として位置づけている。
試験での引っ掛け
憲章は計画書ではない。WBS・スケジュール・要員計画は承認後に作るもので、憲章の段階で詳細まで詰めるという記述は誤りになる。承認者の取り違えも定番で、発足を認めるのはプロジェクトマネージャ自身ではなくスポンサー側である。マネージャが起案しても、権限の源はあくまで承認した側にある。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問16(IPA)
プロジェクトの開始を公式に許可する文書の作成を依頼された者の行動として、適切なものはどれか。
正解:プロジェクト憲章を作成し、プロジェクトスポンサに文書の承認を求めた。
要点:開始を公式認可する文書はスポンサが承認するプロジェクト憲章
プロジェクトの開始を公式に認可する文書はプロジェクト憲章である。プロジェクト憲章はプロジェクトの目的や成果、概略のスケジュール・予算、プロジェクトマネージャの任命と権限を示し、資金と資源を提供する立場のプロジェクトスポンサ(または上位組織)が承認する。マネージャ自身が承認する文書ではない点が要点である。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの5 プロジェクトマネジメント > 2. プロジェクトの統合 > (2) 主要なインプット及びアウトプットに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。