リスク登録簿とは?りすくとうろくぼ
リスク登録簿とは、識別したリスクを一覧にし、発生確率・影響度、所有者、対応策、対応後の状況までを記録して更新し続ける文書。運用の場面では、移行やデータセンタ移設のような計画作業だけでなく、サービス継続計画や容量不足の予兆といった定常運用のリスクにも使い、所有者と期限が空欄でないことが台帳として機能しているかの判定基準になる。
最終更新:2026-10-06
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リスクは、洗い出した会議の場では熱心に議論され、議事録に残ったまま誰の仕事にもならずに消える。起きたときには「言っていたのに」という言葉だけが残る。所有者と期限を欄として強制するのは、識別を担当者の割当てに変換するためであり、対応後の再評価まで記録させるのは、対策を打った結果として確率や影響が実際に下がったのかを、感覚ではなく履歴で言えるようにするためである。運用の月次レビューでこの登録簿を顧客と一緒に見る形にすると、まだ起きていない事象について合意を取る場が作れる。
具体例
基幹システムの移行で「移行ツールの性能不足により停止時間が超過する」を確率中・影響大として登録し、所有者を基盤リーダ、対応を「本番同等データでの事前性能測定」と記録した。測定後は確率を低へ下げ、残る超過時間分は予備時間で吸収すると追記して、登録簿だけで判断の経緯を追えるようにする。定常運用でも、ディスク使用率の増加傾向やEOLを迎える機器を同じ台帳に載せ、月次サービスレビューで顧客へ提示する。
試験での引っ掛け
課題管理表(イシューログ)との混同が定番で、リスクはまだ起きていない不確実な事象、課題はすでに起きていて対応が必要な事象であり、リスクが顕在化した時点で登録簿から課題管理表へ移して扱う。運用に固有の混同として、既知の誤り(Known Error)データベースとも別物である——こちらは既に発生し原因が判明したうえで恒久対策が済んでいない事象の記録で、未発生の事象を扱うリスク登録簿とは対象の時制が違う。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。