クリティカルパスとは?
クリティカルパスとは、アローダイアグラム上で、作業の依存関係をたどったときに最も所要時間が長い経路。この経路上の作業が1日遅れると全体が1日遅れるため、余裕(フロート)はゼロである。
ITサービスマネージャ試験の過去問では4回出題されています(2018年度〜2025年度)。
くりてぃかるぱす
クリティカルパスの意味
アローダイアグラム上で、作業の依存関係をたどったときに最も所要時間が長い経路。この経路上の作業が1日遅れると全体が1日遅れるため、余裕(フロート)はゼロである。
クリティカルパスの具体例
移行作業の流れ図で、複数の並行作業のうち合計時間が最大となる経路を求めれば、それが最短所要時間になる。
クリティカルパスは試験でどう引っ掛けられる?
クリティカルパスは短縮すると別の経路に移り得る。短縮後は改めて最長経路を求め直す必要がある。
クリティカルパスと関連する用語
クリティカルパスが出た過去問
プロジェクトマネジメントにおけるクラッシングの例として、適切なものはどれか。
正解:クリティカルパス上のアクティビティが遅れたので、ここに人的資源を追加した。
要点:クラッシングはコストを掛けクリティカルパスを短縮する
クラッシングは、要員の追加や残業などの資源投入によって、コスト増を受け入れながら所要期間を短縮する日程短縮技法である。効果を出すにはクリティカルパス上のアクティビティに投入する必要がある。順序関係を並行化して短縮する手法はファストトラッキングと呼ばれ、区別される。
出典:平成30年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 am2 問18(IPA)図は、あるプロジェクトにおける、旧システムから新システムへの切替え移行作業の流れ図である。次の条件で作業を遂行する場合、移行開始から移行終了までの所要時間は最短…
正解:7.5
要点:クリティカルパスに休憩1時間を割り込ませて最短時間を求める
休憩を考えなければ、旧システム停止0.5+取引データ抽出2.5+マスタデータ登録3.5+動作確認0.5=7.0時間が最長経路になる。しかし取引データ抽出を担当した作業者は開始から2.5時間続けて作業しているため、登録3作業が同時に始まる時点で休憩を取っておらず、3作業を完全並行にはできない。休憩1時間を割り込ませると最後の動作確認が0.5時間ずれ込み、最短でも7.5時間かかる。
出典:令和3年度 春期 ITサービスマネージャ試験 am2 問6(IPA)アローダイアグラムで表される日程のプロジェクトにおいて、現在のクリティカルパスは作業A、D、I、Jである。作業Dを2日、作業Jを1日短縮するとき、作業Fの総余裕…
正解:1
要点:全経路共通の作業を縮めても余裕は変わらない。効くのは他経路の短縮分
作業Jは最終作業であり全ての経路に共通するので、1日短縮すると全体所要日数も作業Fを含む経路も同じだけ短くなり、Fの総余裕日数は変わらない。一方、作業DはFの経路上にないため、Dの短縮によって全体所要日数が縮んだ分だけFの総余裕日数が減る。Dを2日短縮しても途中で別の経路が最長になるため全体は1日しか縮まらず、Fの総余裕日数の減少は1日にとどまる。
出典:令和6年度 春期 ITサービスマネージャ試験 am2 問19(IPA)プロジェクトのスケジュールを短縮したい。当初の計画は図1のとおりである。作業Eを作業E1、E2、E3に分けて、図2のとおりに計画を変更すると、スケジュールは全体…
正解:1
要点:工期短縮の効果はクリティカルパスの入れ替わりまで見て判断する
当初の計画ではA→B→E→H→Iの経路が5+8+9+4+2=28日で最長となり、これが全体の所要日数である。作業Eを3分割すると、E1とE2を並列に進めてからE3を実施できるため、Eに相当する部分は最長でも4+2=6日となり、この経路は25日に短縮される。すると別経路A→B→D→Gの27日が新たな最長経路(クリティカルパス)となるため、全体では28−27=1日の短縮にとどまる。
出典:令和7年度 春期 ITサービスマネージャ試験 am2 問19(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。