WBS(作業分解構成図)とは?
WBS(作業分解構成図)とは、プロジェクトの成果物と作業を、管理可能な大きさになるまで階層的に分解した構成図。最下位の要素がワークパッケージとなり、見積り・日程・責任割当ての基礎になる。試験では、WBSに含まれない作業はスコープ外であるという原則が問われる。
ITサービスマネージャ試験の過去問では3回出題されています(2017年度〜2023年度)。
だぶりゅーびーえす(さぎょうぶんかいこうせいず)
WBS(作業分解構成図)の意味
プロジェクトの成果物と作業を、管理可能な大きさになるまで階層的に分解した構成図。最下位の要素がワークパッケージとなり、見積り・日程・責任割当ての基礎になる。試験では、WBSに含まれない作業はスコープ外であるという原則が問われる。
WBS(作業分解構成図)の具体例
サービス移行案件を「移行計画」「データ移行」「基盤構築」「教育」「並行稼働」に分解し、さらにデータ移行を「抽出」「変換」「投入」「検証」へ展開した。各末端に担当と工数を割り当て、その合計を見積りの根拠として顧客に提示した。
WBS(作業分解構成図)は試験でどう引っ掛けられる?
WBSは作業の実施順序を表す図ではない。上から下、左から右に並んでいても時系列を意味せず、順序はアローダイアグラムやPDMで別に表現する。また分解しすぎると管理コストが効果に見合わなくなる。
WBS(作業分解構成図)と関連する用語
WBS(作業分解構成図)が出た過去問
プロジェクトで必要な作業とメンバの関係を表したものはどれか。
正解:責任分担マトリックス
要点:作業とメンバの対応を示す表が責任分担マトリックス
責任分担マトリックス(RAM、代表例はRACIチャート)は、縦にWBSの作業、横にメンバや役割を並べ、交点に実行責任や説明責任などの区分を書き込んだ表である。誰がどの作業に、どの立場で関わるかを一目で示せるため、役割の重複や抜けを見つけやすい。
出典:平成29年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 am2 問16(IPA)プロジェクトのコスト見積り手法の説明のうち、ボトムアップ見積りのものはどれか。
正解:作業の内容を十分に把握している場合に使われ、作業の構成要素の工数を見積もり、それを積み上げることによって全体の工数を見積もる。
要点:ボトムアップは作業要素ごとの見積りを積み上げる
ボトムアップ見積りは、WBSで分解した個々の作業(ワークパッケージ)ごとに工数を見積もり、それを積み上げて全体の工数を求める手法である。作業内容が十分に把握できている段階で使え、精度は高いが手間がかかる。統計的関係を使う係数見積り(パラメトリック法)や、過去の類似案件から推測する類推見積りとは区別する。
出典:令和4年度 春期 ITサービスマネージャ試験 am2 問18(IPA)プロジェクトマネジメントにおける、プロジェクトスコープのクリープと呼ばれるものはどれか。
正解:時間、コスト及び資源の調整が行われず、コントロールされていないプロジェクトスコープの変更
要点:スコープクリープは制御されない、なし崩し的なスコープ拡大
スコープクリープとは、時間・コスト・資源の調整を伴わないまま、コントロールされずにプロジェクトのスコープが少しずつ膨らんでいく現象である。個々の追加は小さくても積み重なると納期や予算を圧迫するため、変更管理の手続を通して正式に承認する仕組みが必要になる。他の選択肢はリスク、WBS、プロジェクトスコープ記述書の説明である。
出典:令和5年度 春期 ITサービスマネージャ試験 am2 問18(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。