EVM(アーンドバリューマネジメント)とは?いーぶいえむ
EVM(アーンドバリューマネジメント)とは、完成した仕事の量を金額(または工数)に換算し、遅れと使いすぎを同じ物差しの上で判定する手法。基準になるのは3つの値で、その時点までに終えている予定だった作業の価値がPV(計画価値)、実際に終えた作業の価値がEV(出来高)、それに費やした費用がAC(実コスト)。EV−PVで日程差異(SV)、EV−ACでコスト差異(CV)を求める。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
「工程の8割が終わった」という報告は、消化した日数の8割なのか、作り上げた成果物の8割なのかで意味がまったく違う。進捗を日程表で、コストを会計で別々に見ていると、予算どおりに使いながら遅れている状態を最後まで見逃す。両方を同じ「価値」の単位に揃えて突き合わせるために考案されたのがEVMで、サービス移行や大規模なリリース案件の進捗報告に使われる。
具体例
40日・800人日で160本を移行する計画で、10日目の予定完了が40本(PV=200人日)、実際の完了が32本(EV=160人日)、投入工数180人日(AC=180人日)なら、SV=−40で日程遅れ、CV=−20でコスト超過と読む。
試験での引っ掛け
EVは「投入した工数」ではなく「完成した成果物の価値」。実績工数をEVに置くとEV=ACとなり、コスト差異が常にゼロになって分析が破綻する。SV・CVはどちらもEVから引く向きで、負の値が悪い側。
関連用語
出た過去問
出典:平成28年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問16(IPA)
プログラム160本の開発に期間40日間、総工数800人日を予定している。10日目終了時点の予定と実績は表のとおりであった。EVMによる進捗状況分析結果のうち、適…
正解:コスト効率は計画どおりだが、スケジュール効率が計画よりも低い。
要点:EVMはCPI=EV/AC、SPI=EV/PVで費用と進捗を分けて見る
1本当たりの計画工数は800÷160=5人日なので、10日目終了時点のEV(出来高)は30本×5=150人日、PVは200人日、ACは実績150人日である。CPI=EV÷AC=150÷150=1.0で費用効率は計画どおり、SPI=EV÷PV=150÷200=0.75で進捗は計画を下回る。したがってコストは計画どおりだがスケジュールが遅れている状態と判断できる。
出典:平成30年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問17(IPA)
システム開発のプロジェクトにおいて、EVMを活用したパフォーマンス管理をしている。開発途中のある時点でEV-PVの値が負であるとき、どのような状況を示しているか…
正解:プロジェクトの進捗が、計画より遅れている。
要点:EV−PV(SV)が負なら、その時点の進捗は計画より遅れ
EV−PVはスケジュール差異(SV)であり、これが負ということは、その時点までに計画していた出来高(PV)に対し実際の出来高(EV)が届いていないことを意味する。すなわち進捗が計画より遅れている状態を示す。将来的に完了日が遅れるかどうかは、以後の挽回次第なので、この値だけからは断定できない。
出典・参考
高度試験 午前I(高度午前I 相当)のシラバスの5 プロジェクトマネジメント > 6. プロジェクトの時間 > (3) ツールと技法に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。