CSMA/CDとは?しーえすえむえーしーでぃー
CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access with Collision Detection:搬送波感知多重アクセス/衝突検出)は、初期の有線イーサネットで使われた媒体アクセス制御方式。回線が空いているかを確かめてから送信し、衝突を検出したら送信を中止してランダムな時間だけ待って再送する。
最終更新:2026-10-07
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1本の同軸ケーブルを多数の機器で共有していた時代は、誰がいつ送ってよいかを決める仕組みが要った。トークンを回して送信権を管理する方式もあったが、管理装置なしに各機器の自律判断だけで運用できる簡素さからCSMA/CDが普及した。現在はスイッチと全二重通信により衝突自体が起きないため実質的に使われておらず、午前I(科目A-1)では無線のCSMA/CAとの対比として問われる。
具体例
負荷が高くなるほど衝突と再送が増え、スループットが低下する。無線LAN(IEEE 802.11)では、送信中に自分の信号が大きすぎて他局の信号を聞き取れず衝突を検出できないため、送信前に一定時間待って衝突を避けるCSMA/CA方式を使う。
試験での引っ掛け
CD(Collision Detection=衝突検出)は有線、CA(Collision Avoidance=衝突回避)は無線という対応で覚える。無線がCAなのは「衝突を避けたいから」ではなく「衝突を検出できないから」という理由まで問われることがある。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問11(IPA)
CSMA/CD方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:衝突発生時の再送動作によって、衝突の頻度が増すとスループットが下がる。
要点:CSMA/CDは負荷が高いほど衝突・再送でスループットが低下
CSMA/CDは伝送路が空いていることを確認してから送信し、衝突を検知したら一定時間待って再送する方式である。回線の利用率が上がるほど衝突と再送が増え、実効的なスループットは低下する。搬送波検知は送信開始前の判断にすぎず、伝搬遅延の間に他局も送信を始めれば衝突は起こる。
出典:平成29年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)
イーサネットで使用されるメディアアクセス制御方式であるCSMA/CDに関する記述として,適切なものはどれか。
正解:それぞれのステーションがキャリア検知を行うとともに,送信データの衝突が起きた場合は再送する。
要点:CSMA/CDは有線でキャリア検知+衝突検知後の再送
CSMA/CDは、送信前に伝送路の搬送波を検知して他局が使っていないことを確かめ(キャリア検知)、それでも同時送信で衝突が起きたら検知して一定時間待ってから再送する方式である。共有媒体を使う有線イーサネットの制御方式として使われてきた。無線LANのCSMA/CAやトークンパッシング、時分割多重とは異なる。
出典:平成30年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問11(IPA)
CSMA/CD方式のLANで使用されるスイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)は、フレームの蓄積機能、速度変換機能や交換機能をもっている。このようなスイッチングハブ…
正解:ブリッジ
要点:レイヤ2スイッチはデータリンク層の装置で、ブリッジと同階層
スイッチングハブ(レイヤ2スイッチ)はMACアドレスを見てフレームを転送する装置で、OSI基本参照モデルのデータリンク層(第2層)で動作する。同じ第2層でフレームを蓄積・転送し、ネットワークを分割する装置がブリッジであり、スイッチングハブは多ポート化されたブリッジと言える。
出典:令和元年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問10(IPA)
イーサネットで使用されるメディアアクセス制御方式であるCSMA/CDに関する記述として、適切なものはどれか。
正解:それぞれのステーションがキャリア検知を行うとともに、送信データの衝突が起きた場合は再送する。
要点:CSMA/CDは搬送波検知+衝突検出後のランダム時間再送
CSMA/CDは、送信前に伝送路の使用状況を確認し(キャリア検知)、空いていれば送信を始める方式である。複数のステーションが同時に送信して衝突(コリジョン)が起きた場合は、これを検出していったん送信を中止し、ランダムな時間待ってから再送する。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 2. データ通信と制御 > (5) メディアアクセス制御に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。