ワークデザイン法とは?わーくでざいんほう
ワークデザイン法とは、現状の分析から出発せず、まず対象の機能と目的を突き詰めて「理想のシステム(理想系)」を描き、そこから実現可能性の制約を加えて実行案へ落とし込む改善の発想法。ジェラルド・ナドラーが提唱した。現状の延長では出てこない解に届きやすい反面、目的の定義を誤ると検討全体がずれる。
最終更新:2026-10-06
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現状分析から積み上げる改善は、いまある作業を前提に無駄を削る方向へ働くため、そもそもその作業が要るのかという問いが立ちにくい。結果として、廃止すべき業務を丁寧に効率化してしまうことが起きる。目的から先に描く手順を踏めば、現状に無い形も選択肢に入る。基幹システム刷新で「現行踏襲」が最大のコスト要因になる場面で、現行機能の棚卸しより先に業務の目的を確認する根拠として使える。
具体例
検収業務を「目的は支払根拠の確定である」と定義し直すと、理想系は検収作業そのものが存在せず、納品データと発注データの自動照合で支払根拠が立つ姿になる。そこから、抜き取り検査を残す・例外だけ人が見るといった現実の制約を織り込み、実行案へ落とす。
試験での引っ掛け
現状分析から積み上げるボトムアップの改善ではなく、理想像から逆算するトップダウンの発想である点が特徴で、「現状分析を行ってから理想を描く」と順序を逆にした選択肢が誤りとして置かれる。IE(インダストリアルエンジニアリング)の作業分析や動作研究は現状分析型であり、出発点が逆になる。
関連用語
出た過去問
出典:平成30年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問20(IPA)
問題解決に当たって、現実にとらわれることなく理想的なシステムを想定した上で、次に、理想との比較から現状の問題点を洗い出し、具体的な改善案を策定する手法はどれか。
正解:ワークデザイン法
要点:ワークデザイン法は理想像から出発し現状との差で改善案を導く
ワークデザイン法は、現状の制約にとらわれず、まず「本来こうあるべき」という理想のシステムを描き、そこから現実との差を測って問題点を洗い出し、実現可能な改善案へ落とし込む発想法である。現状の分析から出発する改善手法と異なり、現状の延長では出てこない抜本的な解を導きやすい。
出典:令和4年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問19(IPA)
問題解決に当たって、現実にとらわれることなく理想的なシステムを想定した上で、次に、理想との比較から現状の問題点を洗い出し、具体的な改善案を策定する手法はどれか。
正解:ワークデザイン法
要点:ワークデザイン法は理想像を先に描き現状との差から改善する
ワークデザイン法は、現状の制約をいったん脇に置いて「本来こうあるべき」という理想のシステムを先に描き、その理想と現状を比較することで問題点を浮かび上がらせ、実現可能な改善案へ落とし込む手法である。現状分析から出発する手法に比べ、発想が現状の延長に縛られにくい点が利点となる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。