リーダシップ理論(SL理論・コンティンジェンシー理論・変革型リーダシップ)とは?りーだしっぷりろん
リーダシップ理論(SL理論・コンティンジェンシー理論・変革型リーダシップ)とは、リーダの有効性を、本人の資質ではなく置かれた状況との組み合わせで説明しようとする理論群。SL理論は部下の成熟度を軸に、指示型→説得型→参加型→委任型へ行動を移していくべきだとする。コンティンジェンシー理論は唯一最善の型は存在せず、仕事の構造や与えられた権限の強さによって最適な型が変わると説く。変革型リーダシップは、ビジョンの提示と動機づけで組織の枠組み自体を作り替える型を指す。
最終更新:2026-10-06
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優れたリーダには共通の資質があるとする特性論では、同じ人物が別の組織ではうまくいかないという事実を説明できなかった。そこで焦点は「誰か」から「どう振る舞うか」へ、さらに「どんな状況か」へと移り、状況適合の理論が生まれた。既存業務の否定を伴う変革では指示や調整だけでは現場が動かないため、意味を語って動機づける変革型が要るという文脈で、論述試験でも扱われる。
具体例
稲盛和夫が日本航空の再建で全社員に経営の意味を語り、部門別採算の考え方を根づかせた過程は、変革型リーダシップの例として語られる。一方、経験の浅いメンバには手順まで示し、熟練者には目的だけ伝えて任せるという使い分けはSL理論の実践にあたる。
試験での引っ掛け
「部下の成熟度」を軸にするのがSL理論、タスク構造や権限といった状況全般を軸にするのがフィードラーのコンティンジェンシー理論。報酬との交換で動かすのは交換型(取引型)リーダシップで、変革型と対になる概念。PM理論(目標達成機能と集団維持機能)は行動論であり、状況適合の理論ではない。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問19(IPA)
ハーシィ及びブランチャードが提唱するSL理論の説明はどれか。
正解:教示的,説得的,参加的,委任的の四つに,部下の成熟度レベルによって,リーダシップスタイルを分類した理論
要点:SL理論は部下の成熟度に応じてリーダシップの型を変える
SL理論(状況対応リーダーシップ理論)は、唯一最適なリーダーシップは存在せず、部下の成熟度(能力と意欲)に応じて有効なスタイルが変わるとする考え方である。成熟度が低い順に、細かく指示する教示的、説明して納得させる説得的、意思決定に加わらせる参加的、権限を任せる委任的へとスタイルを移していく。
出典:平成30年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問19(IPA)
リーダシップのコンティンジェンシー理論の説明はどれか。
正解:唯一最適な部下の指導・育成のスタイルは存在しない、という考え方に基づいて、リーダの特性や行動と状況の関係を分析したもの
要点:コンティンジェンシー理論は状況で最適なリーダシップが変わるとする
コンティンジェンシー理論は、あらゆる状況に通用する唯一最適なリーダーシップは存在せず、部下の成熟度や課題の性質、リーダーと部下の関係といった状況要因によって有効なスタイルが変わるとする考え方である。リーダーの特性や行動と、それが置かれた状況との適合関係を分析する点に特徴がある。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。