タスクとは?たすく
タスクとは、OS(とりわけリアルタイムOS)が並行に走らせる処理の単位で、優先度・専用のスタック・実行状態をそれぞれ1つずつ持つ。状態は実行・実行可能・待ち・休止に分かれ、サービスコールの発行や割込みを契機に遷移する。優先度の高いものから先にCPUを割り当てるため、締切のある処理を確実に通せる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
処理を一本の流れとして書いた制御プログラムでは、時間のかかる処理が始まると緊急の処理まで待たされる。応答期限が安全性に直結する機器では、これが致命的になる。そこで処理を優先度付きの単位に切り分け、いつでも切り替えられるようにしたのがタスクという考え方であり、機器の応答保証はこの単位の設計で決まる。IT を組み込んだ製品事業を構想する立場では、「応答性能はどこで決まるのか」を押さえる語として効く。
具体例
μITRON 仕様を実装した TOPPERS カーネルや、ルネサスエレクトロニクスのマイコン向けRTOS では、乗員保護のような期限の厳しい処理を高優先度タスクに、画面表示の更新を低優先度タスクに割り当てる。前者が起きた瞬間、後者は実行状態から実行可能状態へ押し戻される。
試験での引っ掛け
実行可能状態は順番待ちの列に並んでいるだけで、CPU を得ている実行状態とは別。資源の解放を待つ待ち状態、まだ起動されていない休止状態とも区別する。さらにプロジェクト管理でいう「タスク(作業項目)」とは同じつづりの別語で、WBS や工程の話をしている設問なら OS のタスクではない。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問1(IPA)
共通フレーム2013によれば,システム化構想の立案プロセスで実施するタスクはどれか。
正解:市場,競争相手,取引先,法規制,社会情勢などの事業環境,業務環境を分析し,事業目標,業務目標との関係を明確にする。
要点:システム化構想の立案では事業環境を分析し目標との関係を明確にする
共通フレーム2013のシステム化構想の立案プロセスは、企画プロセスの入口に当たり、経営上のニーズから新たなシステムの構想を描く段階である。ここでは市場・競合・取引先・法規制・社会情勢といった事業環境や業務環境を分析し、事業目標・業務目標との関係を明確にしたうえで、対象業務の全体像とシステム化の方針を定める。
出典:令和7年度 春期 ITストラテジスト試験 午前Ⅱ 問23(IPA)
プログラムの排他制御の不備によって、プロセスやスレッドが共有リソースに同時アクセスした場合に想定外の動作をするという問題はどれか。
正解:レースコンディション
要点:レースコンディションは排他制御不備による競合状態
レースコンディション(競合状態)は、複数のプロセスやスレッドが共有資源に同時アクセスした際、処理の実行順序やタイミングによって結果が変わってしまう問題である。排他制御(ロックや不可分操作(途中で割り込まれない一体の処理))の不備が原因で、権限昇格などのセキュリティ上の脆弱性にもつながる。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。