ゼロトラストアーキテクチャとは?ぜろとらすとあーきてくちゃ
ゼロトラストアーキテクチャとは、社内ネットワークの内側だからという理由で信頼せず、アクセスのたびに利用者・端末・状況を検証して、その時に必要な最小限の権限だけを与える設計方針。守る対象を回線の境界からデータとIDへ移すため、ID管理・端末管理・ログ監視・アクセス制御を組み合わせた全体設計になり、単一製品の導入では完成しない。ST試験ではセキュリティ投資の方針転換として問われる。
最終更新:2026-10-06
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従来の防御は「社内は安全、社外は危険」という前提で境界に関門を置く形だった。ところが在宅勤務でその境界の外に従業員が出て、業務データもSaaSへ移り、さらに侵入した攻撃者が社内では自由に横移動できるという弱点が現実の被害として表面化した。境界という前提そのものが実態に合わなくなったため、信頼の判断を接続の一回ごとに置き直す設計へ移った。経営会議では「関所を厚くする投資から、誰が何にアクセスしてよいかを都度判定する投資へ、セキュリティ予算の置き場所を移す提案だ」と説明すると、追加投資ではなく組み替えとして議論できる。
具体例
米国立標準技術研究所(NIST)のSP 800-207が設計原則の拠り所として引かれ、実装ではMicrosoft Entra IDの条件付きアクセスやOktaのようなID基盤に、端末管理の状態を条件として組み合わせる構成が多い。VPNで社内網へ入れる方式をやめ、業務システム単位で接続を許すサービス(ZTNA)へ置き換えると、拠点網の回線費用とVPN装置の保守費が減る一方、ID基盤の利用料が増えるため、中期計画では両者を差し引きで示す必要がある。
試験での引っ掛け
製品を買えば実現するものではなく、ID・端末・ログ・権限設計を組み合わせた考え方である点が最大の論点。またVPNの撤廃そのものが目的ではなく、検証を都度行うことが本質で、境界防御を全部やめるという主張でもない。「社内は信用しない」を人事的な不信の話と読むのも誤りで、対象は人ではなく通信とアクセス要求である。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。