セキュリティ・バイ・デザインとは?
セキュリティ・バイ・デザインとは、企画・要件定義の段階からセキュリティを設計に組み込み、開発の後工程や運用開始後の追加対策に頼らない考え方。手戻りの費用は工程が進むほど跳ね上がるため、上流で作り込むほうが安く確実だという経済的な根拠に支えられている。
ITストラテジスト試験の過去問では15回出題されています(2016年度〜2025年度)。
せきゅりてぃばいでざいん
セキュリティ・バイ・デザインの意味
企画・要件定義の段階からセキュリティを設計に組み込み、開発の後工程や運用開始後の追加対策に頼らない考え方。手戻りの費用は工程が進むほど跳ね上がるため、上流で作り込むほうが安く確実だという経済的な根拠に支えられている。
セキュリティ・バイ・デザインの具体例
新サービスの企画書に、取り扱う個人情報の種類、認証方式、ログ保存期間、委託先の管理方法を記載し、投資判断の段階でセキュリティ費用を含めて審議する。設計レビューには情報セキュリティ担当が参加し、要件の抜けをその場で指摘する。
セキュリティ・バイ・デザインは試験でどう引っ掛けられる?
リリース前の診断を強化することではない。診断は作り込んだ欠陥を見つける手段で、上流で防ぐ考え方とは別。またコストが増えると誤解されがちだが、比較対象は後工程の改修費と事故対応費であり、総額では下がる。
セキュリティ・バイ・デザインと関連する用語
セキュリティ・バイ・デザインが出た過去問
無線LANのセキュリティ方式としてWPA2を選択するとき,利用される暗号化アルゴリズムはどれか。
正解:AES
要点:WPA2の暗号化はAES(CCMP)を用いる
WPA2はIEEE 802.11iに基づく無線LANのセキュリティ方式で、暗号化にはブロック暗号AESを用いたCCMPが使われる。旧方式のWEPやWPA(TKIP)が採用していたストリーム暗号RC4は脆弱性が指摘されており、WPA2でAESに置き換えられた。
出典:平成28年度 秋期 ITストラテジスト試験 am2 問25(IPA)問題解決に当たって、現実にとらわれることなく理想的なシステムを想定した上で、次に、理想との比較から現状の問題点を洗い出し、具体的な改善案を策定する手法はどれか。
正解:ワークデザイン法
要点:ワークデザイン法は理想像から出発し現状との差で改善案を導く
ワークデザイン法は、現状の制約にとらわれず、まず「本来こうあるべき」という理想のシステムを描き、そこから現実との差を測って問題点を洗い出し、実現可能な改善案へ落とし込む発想法である。現状の分析から出発する改善手法と異なり、現状の延長では出てこない抜本的な解を導きやすい。
出典:平成30年度 秋期 ITストラテジスト試験 am2 問20(IPA)官民データ活用推進基本法などに基づいて進められているオープンデータバイデザインに関して、行政機関における取組の記述として、適切なものはどれか。
正解:対象となる行政データを、二次利用や機械判読に適した形態で無償公開することを前提に、情報システムや業務プロセスの企画、整備及び運用を行う。
要点:公開を前提に業務とシステムを設計するのがオープンデータバイデザイン
オープンデータバイデザインとは、行政データを二次利用・機械判読しやすい形で無償公開することをあらかじめ前提に置いて、情報システムや業務プロセスを企画・整備・運用する考え方である。公開してから加工を考えるのではなく、設計段階から公開を織り込む点が要点となる。官民データ活用推進基本法や政府のオープンデータ基本指針がこの方針を定めている。
出典:令和1年度 秋期 ITストラテジスト試験 am2 問2(IPA)EMS(Electronics Manufacturing Services)の説明として、適切なものはどれか。
正解:生産設備をもつ企業が、他社からの委託を受けて電子機器を製造する。
要点:EMSは生産設備をもつ企業による電子機器の製造受託サービス
EMSは、自社で生産設備を保有し、他社(電子機器メーカ)から委託を受けて電子機器の製造を請け負う事業形態である。委託側は設備投資を抑えて設計・販売に集中でき、EMS側は複数社の受注を集約して量産効果を得られる。設計まで受託する場合はODM、設計のみを担う場合はデザインハウスと呼び分けられる。
出典:令和1年度 秋期 ITストラテジスト試験 am2 問4(IPA)官民データ活用推進基本法などに基づいて進められているオープンデータバイデザインに関して、行政機関における取組の記述として、適切なものはどれか。
正解:対象となる行政データを、二次利用や機械判読に適した形態で無償公開することを前提に、情報システムや業務プロセスの企画、整備及び運用を行う。
要点:公開を前提に業務とシステムを設計するのがオープンデータバイデザイン
オープンデータバイデザインは、行政データを二次利用しやすく機械判読可能な形式で無償公開することを最初から前提に据え、その前提で情報システムや業務プロセスを企画・整備・運用する考え方である。公開しやすい形にあとから作り直すのではなく、設計時点で公開を織り込む点が肝となる。
出典:令和4年度 春期 ITストラテジスト試験 am2 問1(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。