プライバシー影響評価(PIA)・プライバシーバイデザインとは?ぷらいばしーえいきょうひょうかぷらいばしーばいでざいん
プライバシー影響評価(PIA)・プライバシーバイデザインとは、個人情報を扱う仕組みを作る前に、収集から利用・提供・廃棄までの流れを洗い出し、本人に生じうる不利益と社会的な受け止めを評価して設計へ戻す取り組みがPIA。プライバシーバイデザインは、そうした配慮を後付けの対策ではなく企画・設計の段階から作り込むという考え方を指す。法令順守にとどまらず、利用者の納得が得られるかという観点で判断する点が特徴になる。
最終更新:2026-10-06
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個人データの扱いで事業が止まる原因は、違法だからというより、法的には可能でも利用者の想定を超えていたからであることが多い。稼働後に設計をやり直す費用は企画段階の何倍にもなり、しかも失った信頼は戻らない。だから評価の位置を、点検ではなく設計変更がまだ効く時点へ前倒しする。経営会議では、炎上を起こしてから止めるのではなく、止められるうちに評価する費用だと説明する。
具体例
JR東日本は2013年、Suicaの乗降履歴を統計データとして外部提供する計画を、事前の説明が不十分だったことから中止と除外受付に追い込まれた。同じ企画をPIAに載せていれば、本人が予期しない提供にあたるという評価と、事前の告知や除外の手段を設計へ組み込む判断が企画段階でできた。カメラで来店者の属性を推定する企画も、顔の特徴量を保存せず即時に統計値へ変える設計へ寄せるのが定石になる。
試験での引っ掛け
法律上問題がないことと、社会的に受け入れられることは別で、後者を見誤ると事業停止に至る。個人情報保護法の対象となる個人情報かどうかだけで判断する答案が典型的な誤りになる。また評価は稼働後の点検ではなく企画段階で行うもので、設計を変えられる時点であることに意味がある。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。