バックアップ方式(フル・差分・増分)と3-2-1ルールとは?ばっくあっぷほうしき
バックアップ方式(フル・差分・増分)と3-2-1ルールとは、毎回すべてを複製するフル、直近のフル以降の変更分をまとめて取る差分、前回のバックアップ以降の変更分だけを取る増分の3方式がある。3-2-1ルールは、複製を3つ、媒体を2種類、うち1つを遠隔地に置くという保管の目安。取得にかかる時間と、復旧に必要な世代数はちょうど逆向きに動くため、目標復旧時間から逆算して選ぶ。
最終更新:2026-10-06
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バックアップは取ることが目的ではなく、決めた時間内に業務を戻すための手段である。取得時間を短くするほど復元の手順は増え、逆もまた真になるので、方式選びは事業側が許容できる停止時間(RTO)と、失ってよい直近データの幅(RPO)を先に決めない限り決まらない。3-2-1は、この判断とは別に、同時に全部やられる事態を避けるための保管の分散を定めたものである。
具体例
日曜にフル、平日は増分という運用にすると取得は短く済むが、水曜の障害からの復元は日曜分と月・火・水の増分を順に適用することになる。近年はランサムウェアが接続されたバックアップまで暗号化するため、複製の一つをAWSのS3 Object Lockのような書き換え不能な保管へ置き、遠隔地の別リージョンに持つ構成が標準になっている。
試験での引っ掛け
増分は取得が速い代わりに復元で全世代を必要とし、1世代でも欠ければ戻せない。差分は取得が遅くなる代わりに復元はフルと直近の2世代で済む。この向きが入れ替えて問われる。取得時間だけで方式を選ぶ答案も誤りで、判断の起点はRTOとRPOになる。復元試験を行っていないバックアップは、取得できていても資産として数えられない。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。