サイバー保険とは?さいばーほけん
サイバー保険とは、サイバー攻撃や情報漏えいで生じた損害賠償、原因調査や通知にかかる事故対応費用、事業中断による利益の減少などを補償する保険。リスク対応の四分類でいえば「移転」に当たり、技術的な対策で下げきれずに残るリスクを金銭面で受け止める手段として、対策への投資と並べて検討する。
最終更新:2026-10-06
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セキュリティ対策は投じるほど残るリスクが減るが、ゼロにはならず、しかも最後の一段を削るための費用は急に高くなる。ある水準から先は、対策を厚くするより、起きたときの費用を外へ移すほうが安い——この損得の分岐を経営判断として扱えるようにしたのが保険という選択肢になる。経営会議では「対策への追加投資と、保険料と、受け入れる残余リスクの三つを並べ、合計が最小になる組合せを選びたい」と提示すると、セキュリティの議論が「やるか・やらないか」から金額の比較へ移る。
具体例
東京海上日動や三井住友海上をはじめ国内損保各社が商品を提供しており、賠償に加えて事故時の専門家派遣やコールセンター設置費用が付帯するものが多い。上場企業では、この付帯サービスを自社に不足する初動対応力の補完として位置づけ、インシデント対応の外部委託先をあらかじめ確保する目的で加入する例がある。
試験での引っ掛け
保険は損失の補填であって対策の代替ではない。基本的な管理策が整っていないと引受を断られたり、免責事由に当たって支払われなかったりする。また信用の失墜、取引停止、株価下落といった損害は補償の対象外であり、金銭で戻らない部分が残る——リスクが消えるのではなく、金額に換算できる部分だけが移転される点を押さえる。
関連用語
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。