予防処置とは?よぼうしょち
予防処置とは、まだ起きていない不適合や障害について、その原因になりうる要因を先に取り除いておく活動。すでに発生した事象の原因を除く是正処置と一対で扱われ、リスクへの取組みとして計画の段階に組み込まれる。問題管理では、インシデントの傾向分析から先回りして手を打つ活動がこれにあたる。
最終更新:2026-10-06
この語が出る過去問を解く →背景
事後の対応だけで回していると、動けるのはサービスが止まった後に限られ、影響はもう出てしまっている。監視とインシデント記録が蓄積されて傾向が読めるようになったことで、まだ現れていない事象へ資源を割く判断が成り立つようになった。止まってから直す運用と、止まる前に手を打つ運用の分かれ目がここにある。
具体例
同型のストレージにファームウェアの不具合があると製造元が公表した時点で、CMDBから該当機を洗い出して更新の計画を立てる。容量の傾向分析で半年後にディスクが上限へ達すると読めた資源を、逼迫する前にキャパシティ計画へ載せて増設するのも、同じく予防処置の側に入る。
試験での引っ掛け
起点がどちらかで見分ける。発生した不適合が起点なら是正処置、未発生の懸念が起点なら予防処置である。「再発防止」は一度起きた事象への対応なので是正処置に入り、ここを予防処置と答えさせるのが定番の引っ掛けになっている。将来の再発を防ぐ、という語感につられないこと。
関連用語
出た過去問
出典:平成29年度 秋期 ITサービスマネージャ試験 午前Ⅱ 問8(IPA)解説で登場
ITサービスマネジメントにおける、インシデント及びサービス要求管理の主な活動はどれか。
正解:インシデントの解決とサービスの回復
要点:インシデント管理の目的は原因究明より早期のサービス回復
インシデント及びサービス要求管理の目的は、合意した時間内にサービスを通常の状態へ回復させ、事業への影響を最小にすることである。したがって主な活動はインシデントの解決とサービス回復になる。根本原因の究明、既知の誤りの記録、傾向分析と予防処置はいずれも問題管理の役割である。
出典・参考
公式シラバスの2 サービスマネジメントシステムの計画及び運用 > 2-8 解決及び実現 (1) インシデント管理に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。