集団思考(グループシンク)とは?しゅうだんしこう
集団思考(グループシンク)とは、まとまりの良い集団ほど、合意を保つこと自体が目的になり、反証を吟味する機能が働かなくなって不合理な結論に至る現象。アーヴィング・ジャニスが8つの兆候として整理しており、不都合な情報を一部の者が抱え込んで他のメンバや意思決定者まで上げない「心の警備(マインドガード)」もその一つである。
最終更新:2026-10-06
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ジャニスは国家レベルの意思決定の失敗を分析し、能力の高い結束したチームほど陥ることを示した。プロジェクトでは、稼働判定会議やステアリングコミッティのように「止める判断」を要する場ほど危険が高い。だからこそ第三者レビューや反対役(悪魔の代弁者)の設置が、対策として問われる。
具体例
「このメンバなら大丈夫」という無敵幻想からリスクを軽視し、テスト結果の悪化を報告した担当者に同調圧力がかかり、外部からの警告が意思決定者へ上がらないまま稼働判定を通してしまう。
試験での引っ掛け
「多数決で決める」ことや「意見が割れる」こと自体は集団思考ではない。批判的な検討が働かなくなることが問題であり、対立の存在はむしろ健全な状態にあたる。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問23(IPA)
技術者倫理の遵守を妨げる要因の一つとして、集団思考というものがある。集団思考の説明として、適切なものはどれか。
正解:強い連帯性をもつチームが批判的思考を欠くことによって、不合理な合意へと達すること
要点:集団思考は結束の強い集団が批判を欠き不合理に合意すること
集団思考(グループシンク)は、結束の強い集団において、和を乱すまいとする心理から批判的な検討が働かなくなり、外から見れば不合理な結論に全員一致で到達してしまう現象である。技術者倫理では、権威への服従や忠誠心の暴走などと並ぶ、倫理的判断を妨げる要因として挙げられる。
出典:令和6年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問22(IPA)
技術者倫理における集団思考の問題点として、アーヴィング・ジャニスが指摘した八つの兆候のうちの“心の警備”の説明として、適切なものはどれか。
正解:集団に新しく加わったメンバーなどが異議を唱える場合には、それを阻止して、集団を保護しようとする。
要点:心の警備は異論や不都合な情報を遮断して集団を守る
集団思考の兆候の一つである「心の警備」(マインドガード)とは、集団の一体感や決定を揺るがす情報や異論を、一部のメンバーが自発的に遮断して集団を守ろうとすることをいう。新規メンバーの異議を封じるふるまいがこれに当たる。不敗の幻想、満場一致の幻想、同調圧力はそれぞれ別の兆候である。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。