ホイッスルブローイング(内部告発)とは?ほいっするぶろーいんぐ
ホイッスルブローイング(内部告発)とは、所属組織への忠誠よりも公衆の安全を上位に置くと判断したとき、内部の者が組織の外へ不正や危険を通報する行為。社内の通常の手続では是正されないことが前提条件で、技術者倫理では公衆の安全・健康・福利を最優先する義務から導かれる帰結として位置づけられる。日本では公益通報者保護法が通報者の保護を定めている。
最終更新:2026-10-06
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組織の指揮命令に従う義務と、専門職として社会に対して負う責任は、ときに正面から衝突する。組織内で是正を求めても握りつぶされる場面があるため、外部への通報を倫理的に正当な最終手段として認める枠組みが要る。一方で濫用を防ぐ必要から、内部での是正努力を尽くしたか、公益性があるかという要件が置かれている。
具体例
重大な安全上の欠陥を上長へ繰り返し報告しても是正されない場合に、監督官庁へ通報する。まず社内の通報窓口や上位者へ申し出るのが順序で、いきなり報道機関へ持ち込む形は保護の要件を満たしにくい。
試験での引っ掛け
私的な不満や報復目的の告発は該当しない。運用面では通報者の秘密保持と不利益取扱いの禁止が要点で、通報者を特定して人事評価や配置に反映することは許されない。
関連用語
出た過去問
出典:令和3年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問22(IPA)
技術者倫理におけるホイッスルブローイングの説明として、適切なものはどれか。
正解:法令又は社会的規範を逸脱する行為を第三者などに知らしめること
要点:ホイッスルブローイングは組織の不正を第三者に知らせる内部告発
ホイッスルブローイング(内部告発)は、所属する組織の中で法令違反や社会規範から外れた行為が行われていることを、組織の外部や監督機関などの第三者に知らせる行為である。技術者倫理では、組織への忠誠と公衆の安全との間で葛藤が生じたときの最終的な手段として位置付けられ、日本では公益通報者保護法が通報者の保護を定めている。
出典:令和7年度 秋期 プロジェクトマネージャ試験 午前Ⅱ 問22(IPA)
組織において、公益通報制度を運用する際に留意すべきこととして、適切なものはどれか。
正解:公益通報制度について、利用方法の教育を行うとともに周知徹底を図らなければならない。
要点:公益通報制度は教育と周知があって初めて機能する
公益通報者保護の実効性を確保するには、制度が用意されているだけでなく、従業員がその存在と使い方を知っていることが前提になる。したがって組織は利用方法の教育を行い、周知徹底を図る必要がある。窓口を社外に置くことや匿名での通報を受け付けることは妨げられておらず、むしろ通報しやすさの観点から望ましい場合もある。
出典・参考
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。