VPNとは?ぶいぴーえぬ
VPNとは、公衆網の上に暗号化した通信路を作り、専用線に近い機密性と完全性を得る技術。VPN(Virtual Private Network、仮想私設網)と読み、拠点間を常時つなぐサイト間VPNと、社外の端末から社内へ入るリモートアクセスVPNに分かれる。トンネルの作り方はIPsecとTLSが代表で、通信事業者の閉域網を使うIP-VPNも同じ括りで扱う。
最終更新:2026-10-07
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拠点間を専用線で結ぶのは確実だが、距離と本数に比例して費用がかさみ、在宅勤務のような一時的な接続には引けない。安いインターネットをそのまま使えば経路上で盗聴も改ざんもされる。この費用と安全の対立を、回線ではなく暗号で解いたのがVPNである。近年は「内側は信頼できる」という前提そのものが問い直されており、ゼロトラストとの対比で出題される。
具体例
シスコのAnyConnectやFortinetのFortiClientのようなリモートアクセスVPNでは、端末に入れた専用ソフトが社内の装置とTLSでトンネルを張る。拠点間はルータどうしをIPsecで常時接続し、支社から本社の業務システムを社内と同じ感覚で使えるようにする。
試験での引っ掛け
VPNが保証するのは経路の安全であって、つないできた端末が健全であることではない。感染した端末が正規の資格情報で入れば、暗号化された経路をそのまま通る。ここが境界防御の前提が崩れた点で、ゼロトラストとの対比で問われる。資格情報だけの認証は弱く、多要素認証と装置のファームウェア更新が前提になる。
関連用語
出た過去問
問題文で直接問われたものと、解説の中で触れられたものが含まれます。
出典:令和3年度 秋期 高度試験 午前Ⅰ 問15(IPA)解説で登場
OSI基本参照モデルのネットワーク層で動作し、“認証ヘッダ(AH)”と“暗号ペイロード(ESP)”の二つのプロトコルを含むものはどれか。
正解:IPsec
要点:IPsecはIP層で動きAHとESPを含む
IPsecはネットワーク層(IP層)で動作するセキュリティプロトコル群で、完全性と認証を提供するAH(認証ヘッダ)と、暗号化を提供するESP(暗号ペイロード)から成る。鍵交換にはIKEを用い、インターネットVPNの基盤技術として広く使われている。
出典:令和7年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問15(IPA)
VPNで使用されるプロトコルであるIPsec, L2TP, TLSの、OSI基本参照モデルにおける相対的な位置関係はどれか。図中、OSI基本参照モデルの上位層(…
正解:C(上からTLS, IPsec, L2TP)
要点:上位からTLS、IPsec、L2TPの順に階層が下がる
L2TPはデータリンク層(レイヤ2)のトンネリングプロトコル、IPsecはネットワーク層(レイヤ3)でIPパケットを保護するプロトコル、TLSはトランスポート層の上でアプリケーションデータを保護するプロトコルである。したがって上位から順にTLS、IPsec、L2TPの積層になる。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 5. ネットワーク応用 > (2) イントラネットに掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。