ディジタルフォレンジックスとは?でぃじたるふぉれんじっくす
ディジタルフォレンジックスとは、インシデントの発生後に、機器やログに残る電磁的記録を改変しないまま保全し、解析して、何が起きたかを法的な証拠として示せる形にまとめる活動。技術的に中身を読み解くことだけでなく、証拠能力を保つための手続きまでが含まれる。
最終更新:2026-10-07
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電磁的記録は書き換えても痕跡が残りにくく、「後から作ったものではないか」と疑われれば、裁判でも社内処分でも根拠として使えない。しかも調査のつもりで電源を入れて操作するだけで、アクセス日時などが上書きされてしまう。技術的に読めることと証拠として通用することは別だという認識から、解析の前段にある取扱いの手順そのものを規律する分野として確立した。
具体例
原本のディスクには直接触れず、書込み防止装置を介して複製(イメージ)を作り、原本と複製のハッシュ値が一致することで同一性を示す。誰がいつ証拠を保持していたかを記録するチェーン・オブ・カストディを切らさないことも同じくらい重視される。
試験での引っ掛け
目的は事後の原因究明と証拠保全であって、事前の予防策ではない。ただし事後に採れる証拠の質は事前のログ設計で決まるため、取得項目・保存期間・NTPによる時刻同期の整備が前提条件になる。採取は揮発性の高いもの(メモリの内容・通信状態)から先に行う、という順序も問われる。
関連用語
出た過去問
出典:平成31年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問13(IPA)
ディジタルフォレンジックスの手順を収集、検査、分析、報告に分けたとき、そのいずれかに該当するものはどれか。
正解:ディスクを解析し、削除されたログファイルを復元することによって、不正アクセスの痕跡を発見する。
要点:フォレンジックスは事後に証拠を保全・解析して痕跡を突き止める
ディジタルフォレンジックスは、不正やインシデントの法的証拠となるデータを保全・解析する技術と手続の総称である。ディスクを解析して削除されたログファイルを復元し、痕跡を突き止める作業は、収集した証拠を調べる検査・分析の段階に相当する。予防や防御を目的とする対策とは区別される。
出典:令和5年度 春期 高度試験 午前Ⅰ 問13(IPA)
デジタルフォレンジックスの手順は収集、検査、分析及び報告から成る。このとき、デジタルフォレンジックスの手順に含まれるものはどれか。
正解:サーバのハードディスクを解析し、削除されたログファイルを復元することによって、不正アクセスの痕跡を発見する。
要点:フォレンジックスは事後に証拠を保全・解析して事実を立証する
デジタルフォレンジックスは、インシデントの事実関係を法的証拠として通用する形で明らかにする活動で、証拠の収集・検査・分析・報告の手順から成る。記憶媒体を解析し、消去されたファイルを復元して痕跡を突き止める作業はこの検査・分析に当たる。
出典・参考
公式シラバスの3 技術要素 > 4. 情報セキュリティ対策 > (1) 情報セキュリティ対策の種類に掲載されている用語です。
解説は資格暗記が独自に作成しています。過去問の出典は各問題に記載のとおりです。