AESとは?
AESとは、米国NISTが標準として選定した共通鍵ブロック暗号。ブロック長は128ビット固定で、鍵長は128・192・256ビットの3種類から選ぶ。置換と転置を繰り返すSPN構造により高速で、TLS・無線LAN・ファイル暗号化など、現代の暗号通信で実際に本文を暗号化する役割の大半を担う。
高度試験・午前I(全区分共通)の過去問では3回出題されています(2016年度〜2020年度)。
えーいーえす
AESの意味
米国NISTが標準として選定した共通鍵ブロック暗号。ブロック長は128ビット固定で、鍵長は128・192・256ビットの3種類から選ぶ。置換と転置を繰り返すSPN構造により高速で、TLS・無線LAN・ファイル暗号化など、現代の暗号通信で実際に本文を暗号化する役割の大半を担う。
AESの具体例
TLS 1.3ではAES-128-GCMやAES-256-GCMが標準の暗号スイートとして使われ、CPUのAES-NI命令を使えば毎秒数ギガバイト規模で処理できる。無線LANのWPA2・WPA3もAESを用いたCCMP/GCMPで暗号化しており、危殆化したWEPのRC4を置き換えた。
AESは試験でどう引っ掛けられる?
「AESは公開鍵暗号」は誤りで共通鍵暗号。鍵長を256ビットにしてもブロック長は128ビットのままである点も混同しやすい。鍵長を伸ばしても速度低下が小さいことが標準採用の理由の一つ。
AESと関連する用語
AESが出た過去問
暗号方式のうち,共通鍵暗号方式はどれか。
正解:AES
要点:AESだけが共通鍵、RSA・ElGamal・楕円曲線は公開鍵
共通鍵暗号方式は暗号化と復号に同じ鍵を使う方式で、AES(Advanced Encryption Standard)が代表例である。他の選択肢はいずれも公開鍵と秘密鍵の対を使う公開鍵暗号方式に分類される。AESはDESの後継として標準化されたブロック暗号である。
出典:平成28年度 春期 高度共通_午前I試験 am1 問12(IPA)暗号方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:共通鍵暗号方式では、暗号化及び復号に同一の鍵を使用する。
要点:共通鍵は同じ鍵で暗号化・復号、公開鍵は鍵の対を使い分ける
共通鍵暗号方式は暗号化と復号で同一の鍵を使うため対称鍵暗号とも呼ばれる。鍵を通信相手と安全に共有する必要がある一方、公開鍵暗号より処理が高速である。AESが共通鍵、RSAが公開鍵であり、秘匿目的の公開鍵暗号では受信者の公開鍵で暗号化し秘密鍵で復号する。
出典:平成29年度 秋期 高度共通_午前I試験 am1 問13(IPA)暗号方式に関する記述のうち、適切なものはどれか。
正解:共通鍵暗号方式では、暗号化及び復号に同一の鍵を使用する。
要点:共通鍵暗号は暗号化と復号で同じ鍵、公開鍵暗号は別々の鍵を使う
共通鍵暗号方式は、暗号化と復号に同一の鍵を使う方式で、AESが代表例である。処理が高速な反面、通信相手ごとに鍵を安全に配送する必要がある。公開鍵暗号方式(RSAなど)は暗号化と復号で異なる鍵を使い、秘匿目的では公開鍵で暗号化し秘密鍵で復号する。
出典:令和2年度 10月 高度共通_午前I試験 am1 問14(IPA)
最終更新:2026-08-25/解説は資格暗記が独自に作成しています。 過去問の出典は各問題に記載のとおりです。